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March 16, 2017 Vol. 376 No. 11

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短報:黄斑変性に対する自家人工多能性幹細胞由来網膜細胞
Autologous Induced Stem-Cell–Derived Retinal Cells for Macular Degeneration

M. Mandai and Others

滲出型加齢黄斑変性患者の人工多能性幹(iPS)細胞から分化誘導した網膜色素上皮(RPE)細胞シートの移植について,実施可能性を検討した.進行した滲出型加齢黄斑変性患者 2 例の皮膚線維芽細胞から iPS 細胞を作製し,RPE 細胞に分化させた.作製した RPE 細胞ともとになった iPS 細胞の詳細な品質検査を行った.この 2 例のうち,脈絡膜新生血管抜去および自家 iPS 細胞由来 RPE 細胞シートの網膜下移植の手術を 1 例に施行した.術後 1 年の時点で,移植した RPE 細胞シートは問題なく生着しており,最高矯正視力は維持され,囊胞様黄斑浮腫は残存した.(再生医療の実現化ハイウェイほかから研究助成を受けた.大学病院医療情報ネットワーク臨床試験登録 [UMIN-CTR] 登録番号:UMIN000011929)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2017; 376 : 1038 - 46. )