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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
May 11, 2017
Vol. 376 No. 19
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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瞬時血流予備量比と冠血流予備量比との比較
Instantaneous Wave-free Ratio vs. Fractional Flow Reserve2 件の無作為化試験で,冠動脈疾患患者が,瞬時血流予備量比(iFR)または冠血流予備量比(FFR)のガイド下で PCI を受けた.1 年の時点で,iFR ガイド下 PCI の主要有害心イベントのリスクは,FFR ガイド下 PCI に対して非劣性を示した.
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それほど良性ではない子宮内膜症
Not-So-Benign Endometriosis39 例の子宮内膜症病変の遺伝子解析により,26%で癌ドライバー遺伝子の変異が認められた.一部の患者では同じ変異が別の部位の病変でも認められた.子宮内膜症における癌関連遺伝子の変異の役割をさらに検討する必要がある.
SPECIAL ARTICLE
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米国国立心臓・肺・血液研究所データリポジトリの利用状況
Use of the NHLBI Data RepositoryBioLINCC は米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)のデータリポジトリである.この論文では,リポジトリで利用可能な NHLBI 試験のデータと,それらがどのように利用されているかを報告している.
REVIEW ARTICLE
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脳動静脈奇形
Cerebral Arteriovenous Malformations脳出血とてんかん発作は,脳動静脈奇形の主要な合併症である.病変の治療に手術,塞栓術,放射線外科治療のどれを選択するかは,病変の大きさ,血管解剖,病変の部位をもとに検討する.
PERSPECTIVE
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保険会社の大型合併を厄介払い
Good Riddance to Big Insurance Mergers連邦裁判所は,米国の大手保険会社 5 社のうち 4 社の合併を中止させる予備的差止命令を出した.この決定は,医療関連市場において,支払う側であろうと提供する側であろうと,競合会社間の合併が困難であることを裏付ける先例となった.
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CABG が 50 年目(いや 107 年目?)を迎えて
CABG at 50 (or 107?)1967 年 5 月 9 日,クリーブランドクリニックの外科医 René Favaloro が,自身にとって初の冠動脈バイパス術(CABG)を施行した.しかし,Favaloro の取組みによってこの手術が普及したとはいえ,CABG は,あらゆる重要な医学的介入と同様に,多数の医師による無数の革新から生まれたものである.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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両側鼓膜穿孔
Binaural Tympanic-Membrane Perforations爆傷を受けた 30 歳の男性の両耳に,鼓膜穿孔が認められた.
NEJM QUICK TAKE
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ガイド下 PCI へのアプローチ
Approaches to Guided PCIPCI を受ける冠動脈疾患患者には,遠位微小血管の抵抗を低下させるためにアデノシンのような冠拡張薬が使用されるが,副作用が生じる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
SPECIAL ARTICLE INTERACTIVE GRAPHIC
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試験データの要求
Requests for Trial Data2016 年 5 月までに通った米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)データリポジトリのデータへのアクセス要求を,研究者の所在地に基づいて双方向性の図に示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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トランスジェンダーに対する保険適用を拡大する
Expanding Transgender CoverageKellan Baker が,性転換に関連する医療への保険適用について論じている.