- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 26, 2017
Vol. 376 No. 4
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
C. difficile 感染症の再発予防のためのベズロトクスマブ
Bezlotoxumab to Prevent Recurrent C. difficile Infectionベズロトクスマブは,Clostridium difficile トキシン B に対するヒトモノクローナル抗体である.2 件の対照試験で,抗菌薬投与にベズロトクスマブの単回静脈内投与を追加した患者では,12 週の時点まで,再発に対する防御効果が得られた.
-
院内心停止後の低体温療法
Therapeutic Hypothermia after In-Hospital Cardiac Arrest多施設共同試験で,院内心停止から蘇生した昏睡状態の小児に対する低体温療法は,正常体温療法と比較して,生存に有意な利益をもたらさなかった.
-
組換え水疱性口内炎ウイルスエボラワクチン
Recombinant Vesicular Stomatitis Virus Ebola Vaccineエボラウイルス病予防のためにデザインされた,複製能を有する弱毒化組換え水疱性口内炎ウイルスをベースとするワクチン候補の試験の最終報告によって,予備データが更新された.このワクチンの最大 2 回の接種の安全性と免疫原性が裏付けられた.
SPECIAL ARTICLE
-
米国におけるたばこ製品の使用
Tobacco-Product Use in the United States46,000 例近い米国の成人および思春期児を対象とした 2013~14 年の調査で,成人の 28%がたばこ製品を使用中であり,思春期児の 9%が過去 30 日以内にたばこ製品を使用していた.使用者の約 40%が複数の製品を使用しており,紙巻たばこと電子たばこの組み合わせがもっとも多かった.
REVIEW ARTICLE
-
腎細胞癌
Renal-Cell Carcinoma腎癌は広く研究されており,腫瘍生物学の理解が進むなかで得られた洞察により,生存率が上昇している.腫瘍のシグナル伝達経路を標的とする治療法や免疫療法により,患者にとっての見通しが改善している.
SPECIAL REPORT
-
臨床試験登録に関する 11 年目の現状
An 11-Year Update on Trial Registration10 年以上前に,医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE)は臨床試験の登録を義務付ける方針を確立した.この記事では,この取組みの現状を概説している.
PERSPECTIVE
-
代替なしに医療費負担適正化法を廃止する
Repealing the ACA without a Replacementバラク・オバマ大統領は,代替,あるいは改善なしに医療費負担適正化法(ACA)を廃止しようとする共和党の計画が,非常に無謀である理由を説明している.そのようなことをすれば,経済的安定と数千万という米国人のケアへのアクセスが脅かされるという.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
有鉤条虫感染
Taenia solium Infection48 歳の男性が,腹部不快感と嗜眠を訴えて受診した.診察にて顔面蒼白を認め,臨床検査では軽度の貧血が認められた.大腸内視鏡検査で直腸 S 状結腸内に認められた条虫の片節を,動画でご覧いただけます.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
-
結び付ける
Making the Connectionこの双方向の特集記事では,小児期から続く病的肥満があり,高脂血症のため受診した 41 歳の男性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
NEJM QUICK TAKE
-
C. difficile 感染症の再発に対するベズロトクスマブ
Bezlotoxumab for C. difficile Infection RecurrenceClostridium difficile は,入院患者の感染性下痢症の原因として多いが,再発した場合は治療が困難になり,再入院にいたることもある.再発を予防する薬剤はあるのであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
臓器不足と認知機能障害者
Scarce Organs and the Cognitively ImpairedScott Halpern が,臓器の配分に関する決定において,認知機能を考慮に入れるべきかどうかを論じている.