The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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This Week at NEJM.org

June 23, 2016 Vol. 374 No. 25

June 23, 2016
Vol. 374 No. 25

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 進行期ホジキンリンパ腫治療における中間 PET-CT
    Interim PET-CT in Advanced Hodgkin’s Lymphoma

    無作為化試験により,ABVD(ドキソルビシン,ブレオマイシン,ビンブラスチン,ダカルバジン)レジメンを 2 サイクル施行後に行った PET-CT で陰性であった患者では,残りの 4 サイクルではブレオマイシンを除外できる可能性があることが示唆された.ブレオマイシンの除外により,全生存率が低下することなく肺毒性が減少した.

  • 思春期の BMI と成人期の心血管系死亡率
    Adolescent BMI and Adult Cardiovascular Mortality

    この研究では,思春期の,正常とされる範囲内に十分に収まる体格指数(BMI)範囲から,40 年の追跡期間中の心血管系死亡率と全死因死亡率の上昇が予測された.

  • 小児および若年成人の心臓突然死
    Sudden Cardiac Death among Children and Young Adults

    3 年間に同定された心臓突然死 490 例(年間発生率 100,000 人あたり 1.3 例)のうち,従来の剖検により 60%で原因が明らかになった.原因不明の症例のうち,遺伝子検査が行われた症例の 27%で心疾患に関連する遺伝子の変異が検出された.

  • 熱帯熱マラリア原虫の K13-propeller 多型
    P. falciparum K13-Propeller Polymorphisms

    アルテミシニンベースの治療に耐性を示す熱帯熱マラリア原虫の出現は,グローバルヘルスの大きな課題である.この報告では,アルテミシニン耐性の大部分が由来する K13-propeller 多型が,59 ヵ国でどのように分布しているかが述べられている.

REVIEW ARTICLE

  • 結晶関連疾患
    Crystallopathies

    多数の疾患が,結晶,ミスフォールド蛋白質,浮遊粒子状物質の沈着に関連している.これらのさまざまな刺激は,複雑ではあるが,複数の疾患で顕著な類似性を示す宿主反応を誘発する.それらの解明により新たな治療標的がもたらされる可能性がある.

CORRESPONDENCE

  • 一過性のスマートフォン「失明」
    Transient Smartphone “Blindness”

    2 例の患者が,暗闇のなか,ベッドで横になりながらスマートフォンの画面を見たあとの視力障害を訴えて受診した.原因は,片眼が明順応,片眼が(枕にさえぎられていたため)暗順応となり,視物質の退色が左右で異なったことが原因と考えられた.

PERSPECTIVE

  • 臨床試験データを共有するための世界規模の中立的なプラットホーム
    A Global, Neutral Platform for Sharing Trial Data

    ブリガム・アンド・ウィメンズ病院とハーバード大学が設立した Multi-Regional Clinical Trials Center は,さまざまなパートナーと協力してデータ共有プラットホームを設計している.そこでは既存のデータ共有プラットフォームと共同体をリンクさせ,データの共有を望んでいるが資源のない研究者からのデータを受け入れる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 舌の扁平上皮癌
    Squamous-Cell Carcinoma of the Tongue

    舌の扁平上皮癌

    73 歳の女性が,右舌縁部の潰瘍と白斑が持続し受診した.口腔内診察にて,潰瘍底が均質な浅い潰瘍,上縁の硬結,下縁に隣接した赤色と白色の小斑が認められた.

NEJM QUICK TAKE

  • 進行期ホジキンリンパ腫における中間 PET
    Interim PET Scan in Advanced Hodgkin’s Lymphoma

    進行期ホジキンリンパ腫における中間 PET

    進行期ホジキンリンパ腫患者の治療は,生存率はほぼ同じだが毒性が異なる 2 種類の化学療法レジメンのいずれかを用いることが多い.中間 PET 所見に基づいて薬剤の種類を増減するアプローチにより,転帰は改善するであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • データ共有に向けた次なる段階
    Next Steps toward Data Sharing

    Jeffrey Drazen が,臨床試験データをさらなる研究のためにアクセスしやすくし,役立てられるよう進められている取組みについて論じている.