The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

September 21, 2017 Vol. 377 No. 12

September 21, 2017
Vol. 377 No. 12

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 動脈硬化性疾患に対するカナキヌマブ
    Canakinumab for Atherosclerotic Disease

    心筋梗塞の既往を有し,高感度 CRP が 2 mg/L 以上の患者を,カナキヌマブの 3 用量のいずれかまたはプラセボに割り付けた.カナキヌマブ 150 mg では再発性心血管イベントの発生率が低下したが,50 mg,300 mg では低下しなかった.

  • 心筋梗塞におけるビバリルジンとヘパリンとの比較
    Bivalirudin vs. Heparin in Myocardial Infarction

    急性心筋梗塞で PCI を施行する患者を,抗凝固療法としてヘパリンを投与する群とビバリルジンを投与する群に無作為に割り付けた.死亡,心筋梗塞,重大な出血の複合発生率に群間で有意差は認められなかった.

  • 胃バイパス術後 12 年の時点での体重およびその他の転帰
    Weight and Other Outcomes 12 Years after Gastric Bypass

    ルーワイ胃バイパス術を受けた例と受けなかった例とを 12 年間追跡した結果が報告されている.ルーワイ胃バイパス術後,体重減少は長期にわたり持続し,2 型糖尿病,高血圧,脂質異常症の寛解と予防に有効であることが示された.

  • 遺伝的要因と妊娠期間,自然早産との関連
    Genetic Associations with Gestation and Preterm Birth

    ゲノムワイド関連解析において,EBF1EEFSECAGTR2 の3 つの座位の多様体が,妊娠期間と早産の両方に関連することが示された.

REVIEW ARTICLE

  • 血栓性素因検査
    Thrombophilia Testing

    静脈血栓塞栓症患者の大多数では,血栓性素因検査を行っても管理に影響はないため不要である.若年患者で,弱い誘発因子を有する場合,強い家族歴を有する場合,あるいは若年齢で再発している場合は,検査を検討するべきと考えられる.

CORRESPONDENCE

  • FDA による市販後調査の監督
    FDA Oversight of Postmarketing Studies

    米国食品医薬品局(FDA)は,薬剤の市販後調査で得られた情報が適時に伝わることを目指している.著者は,FDA 改正法(FDAAA)の効果を正確に分析することにより,FDAAA の市販後要件の適時性が,他の種類の要件とは独立に評価されると主張している.

PERSPECTIVE

  • 公衆衛生のためのニコチンに焦点を合わせた枠組み
    A Nicotine-Focused Framework for Public Health

    FDA のたばこに対する新戦略の狙いは,有害性が比較的低い可能性があるたばこ製品が公衆衛生の向上に果たしうる役割を認識し,明確にすると同時に,燃焼性紙巻きたばこの嗜癖性を減らすことである.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 吸虫の眼内感染
    Intraocular Infection with a Trematode

    吸虫の眼内感染

    メキシコの田舎町に住む 17 歳の男児が右眼の視力低下と疼痛を訴えて受診した.細隙灯顕微鏡で認められた吸虫の眼内感染を動画で示す.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 行く人の少ない道
    The Road Less Traveled

    行く人の少ない道

    この双方向性の特集記事では,1 週間前から胸膜痛の増悪が続く 26 歳女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 食物アレルギー
    Food Allergy

    食物アレルギーの管理には,アナフィラキシーの認識,エピネフリンの利用可能性,食物アレルゲンの除去,安全な食物に関する教育などがある.生後 1 歳までにピーナッツを与える早期導入は,ピーナッツアレルギーのリスクを有意に低下させる.

NEJM QUICK TAKE

  • 抗炎症療法と心血管イベント
    Antiinflammatory Therapy and Cardiovascular Events

    抗炎症療法と心血管イベント

    カナキヌマブは,アテローム性プラークの発生への関与が示唆されている炎症性サイトカインを標的とする.コレステロール値を下げずに炎症を抑えることが心血管イベントを予防するのかどうかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 結核根絶を達成する
    Achieving Tuberculosis Elimination

    米国における結核根絶を阻むものについて Ronald Bayer が論じている.