The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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This Week at NEJM.org

February 15, 2018 Vol. 378 No. 7

February 15, 2018
Vol. 378 No. 7

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 血管造影に対する炭酸水素ナトリウムとアセチルシステイン
    Sodium Bicarbonate and Acetylcysteine for Angiography

    血管造影を受ける予定の腎合併症リスクの高い患者において,死亡,透析,造影剤関連急性腎障害の予防に関して,炭酸水素ナトリウムの静脈内投与に塩化ナトリウムを上回る利益は認められず,アセチルシステインの経口投与にもプラセボを上回る利益は認められなかった.

  • 腫瘍関連静脈血栓塞栓症に対するエドキサバン
    Edoxaban for Cancer-Associated Venous Thromboembolism

    無作為化試験において,急性静脈血栓塞栓症をきたした癌患者 1,050 例を,6~12 ヵ月間,ダルテパリンを投与する群とエドキサバンを投与する群に割り付けた.エドキサバンは,静脈血栓塞栓症の再発と重大な出血の複合転帰に関して,ダルテパリンに対して非劣性を示した.

  • 遅発性脊髄性筋萎縮症に対するヌシネルセン
    Nusinersen for Later-Onset Spinal Muscular Atrophy

    遅発性脊髄性筋萎縮症患児を対象とした第 3 相試験で,ヌシネルセンを投与した例では運動機能スコアに改善がみられたが,偽処置を行った例では改善がみられなかった.

REVIEW ARTICLE

  • 転移性前立腺癌
    Metastatic Prostate Cancer

    転移性前立腺癌に対するアンドロゲン除去療法に介入を追加することで,生存期間が延長することが近年判明した.利益を最大限に得るために,どの治療法をどの順序で行うかは,質の高い臨床試験に基づいて決定すべきである.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 造血幹細胞移植後に意識障害を認めた男性
    A Man with Confusion after Stem-Cell Transplantation

    63 歳の男性が,慢性リンパ性白血病に対して同種造血幹細胞移植を受けた 5 ヵ月後に,意識障害と脱力を呈した.MRI では脳に異常が起こったことを示す所見は認められなかった.診断検査が行われた.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 前立腺癌における神経支配
    Innervation in Prostate Cancer

    前立腺癌モデルマウスを用いた最近の研究で,β遮断薬の使用と前立腺癌リスクの低下との疫学的関連の基盤が明らかにされた.

PERSPECTIVE

  • L 夫人に対する心残り
    Caring for Ms. L.

    泳いでいる人が引き波にさらわれるように,L 夫人は,依存症という,冷たく,暗い海に引き戻されてしまった.しかし夫人のプライマリケア医は,ブプレノルフィンの処方資格を取得していなかったために,同僚の医師に紹介した.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 小児の薬剤耐性粟粒結核
    Drug-Resistant Miliary Tuberculosis in a Child

    小児の薬剤耐性粟粒結核

    8 歳の女児が,3 ヵ月前から続く発熱と乾性咳嗽で受診した.胸部 X 線検査で粟粒結核を認めた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 高血圧の初期治療
    Initial Treatment of Hypertension

    米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)による 2017 年の高血圧ガイドラインでは,血圧の目標値を 130/80 mmHg 未満に引き下げた.管理には生活習慣の改善と薬物療法が含まれ,薬物療法にはまず ACE 阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬,カルシウム拮抗薬,サイアザイド利尿薬のいずれかを用いる.

NEJM QUICK TAKE

  • 腫瘍関連血栓塞栓症に対する経口抗凝固薬
    Oral Anticoagulants for Cancer-Associated Thromboembolism

    腫瘍関連血栓塞栓症に対する経口抗凝固薬

    腫瘍関連静脈血栓塞栓症には,低分子ヘパリンを毎日注射する治療が推奨されているが,直接作用型経口抗凝固薬の安全性と有効性は確立されていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 超大型合併を分析する
    Breaking Down a Mega-Deal

    Leemore Dafny が,CVS 社と Aetna 社の合併案について論じている.