The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

July 28, 2016 Vol. 375 No. 4

July 28, 2016
Vol. 375 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 糖尿病におけるリラグルチドと心血管転帰
    Liraglutide and Cardiovascular Outcomes in Diabetes

    2 型糖尿病で心血管リスクの高い患者を,グルカゴン様ペプチド 1 アナログであるリラグルチドを投与する群とプラセボを投与する群に割り付けた.心血管死亡,非致死的心筋梗塞,非致死的脳卒中のいずれかが初回発生した割合は,リラグルチド群のほうが低かった.

  • 2 型糖尿病におけるエンパグリフロジンと腎疾患
    Empagliflozin and Kidney Disease in Type 2 Diabetes

    2 型糖尿病で心血管リスクが高い患者で,ナトリウム–グルコース共輸送体 2 阻害薬であるエンパグリフロジンを投与した群では,プラセボを投与した群よりも,腎疾患の進行速度が遅く,臨床的に重要な腎イベントの発生率が低かった.

  • 経カテーテル大動脈弁置換術中の von Willebrand 因子マルチマー
    Von Willebrand Factor Multimers during TAVR

    経カテーテル大動脈弁置換術中の患者において,von Willebrand 因子の高分子量マルチマーの比率低下と,アデノシン二リン酸による閉鎖時間(止血の指標)は,術後大動脈弁閉鎖不全症と密接に相関した.

  • 中等症から重症の尋常性乾癬におけるイキセキズマブ
    Ixekizumab in Moderate-to-Severe Plaque Psoriasis

    3 件の第 3 相試験で,抗 IL-17A モノクローナル抗体であるイキセキズマブは,中等症から重症の尋常性乾癬患者の治療に有効であった.有害事象は,好中球減少,カンジダ感染,炎症性腸疾患などであった.

REVIEW ARTICLE

  • オピオイド使用障害の治療
    Treatment of Opioid-Use Disorders

    オピオイド使用障害はよくみられるが,それを認識し,治療する訓練を受けている医師はほとんどいない.この概説では,オピオイド使用障害を同定し,治療するための一般的なアプローチの概要を述べる.

PERSPECTIVE

  • アンゴラから広がる黄熱
    Yellow Fever in Angola and Beyond

    アフリカの複数の国々における黄熱の再流行は,制圧が困難であることが判明している.終生免疫を付与するきわめて有効なワクチンがあるのに,黄熱が依然として問題になっているのはなぜだろうか? その答えの多くはワクチンの需要と供給にある.

  • 処方オーダーに適応症を含める
    Incorporating Indications into Medication Ordering

    薬剤の安全な処方オーダーと使用には,適正な患者,適正な薬剤,適正な用量,適正な時期,適正な投与経路の 5 つの「適正」が不可欠であるが,そのほかに,6 番目の要素,すなわち適応症が正しくなければならない.適応症に基づく処方により,さまざまな形で薬剤使用を改善することができる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 奇形性嚥下困難
    Dysphagia Lusoria

    奇形性嚥下困難

    46 歳の生来健常な男性が,ときおり出現する固形物の嚥下困難が 1 年間続いたため受診した.バリウム嚥下検査にて,近位食道の後斜位に陥凹を認めた.

ORIGINAL ARTICLE ANIMATION

  • von Willebrand 因子と経カテーテル大動脈弁置換術
    Von Willebrand Factor and TAVR

    von Willebrand 因子と経カテーテル大動脈弁置換術

    血液蛋白である von Willebrand 因子(VWF)は,止血の際に血小板粘着を仲介する.大動脈弁狭窄症は,血液成分に対するずり応力を増大させるため,VWF が分解され,止血障害が生じる.経カテーテル大動脈弁置換術により VWF の欠損を治療することができる.

NEJM QUICK TAKE

  • リラグルチドと心血管転帰
    Liraglutide and Cardiovascular Outcomes

    リラグルチドと心血管転帰

    リラグルチドは血糖値を低下させるが,体重減少,血圧低下,心拍数の上昇に関連する.リラグルチドによる治療は,糖尿病患者の心血管転帰に有益な効果をもたらすであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 黄熱とたたかう
    Combating Yellow Fever

    Alan Barrett が,最近の黄熱の流行と,ワクチン供給やグローバルヘルスへの教訓について論じている.