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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
May 9, 2013
Vol. 368 No. 19
ORIGINAL ARTICLE
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造血器腫瘍に対する血小板輸血
Platelet Transfusions in Hematologic Cancer血小板数が 10,000/mm3 未満の患者に予防的血小板輸血を行った場合,WHO グレード 2~4 の出血イベントの発生率が低下し,出血した日数が減少した.
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慢性好中球性白血病における CSF3R 変異
CSF3R Mutations in CNL慢性好中球性白血病(CNL)患者と非定型(すなわち BCR-ABL1 転座がない)慢性骨髄性白血病(CML)患者の 60%近くが,コロニー刺激因子 3 受容体をコードする遺伝子(CSF3R)に変異を有していた.
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早産児における RS ウイルスと反復性喘鳴
RSV and Recurrent Wheeze in Preterm Infantsこの無作為化プラセボ対照試験では,早産であること以外は健常な乳児を対象に,抗 RS ウイルスモノクローナル抗体パリビズマブ,またはプラセボの注射が行われた.喘鳴エピソードは抗体を投与された乳児のほうが少なかった.
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n-3 系脂肪酸と心血管危険因子
n-3 Fatty Acids and Cardiovascular Risk Factors無作為化試験において,心血管危険因子を有するが,心筋梗塞の既往はない患者が n-3 系脂肪酸投与とプラセボ投与に割り付けられた.5 年の時点で,心血管系の原因による死亡や心血管系の原因による入院の発生率に差は認められなかった.
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短報:若年性骨粗鬆症と骨形成不全症における WNT1
Brief Report: WNT1 in Early Osteoporosis and Osteogenesis Imperfectaこの報告では,優性遺伝の若年性骨粗鬆症を有する 1 家族と,劣性遺伝の骨形成不全症を有する別の 1 家族で,WNT1 変異に関連するヒト骨疾患が同定された.WNT1 は,骨量の調節に重要なリガンドであることが示されている.
CURRENT CONCEPTS
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旅行後の慢性の腸管病原菌性感染症
Chronic Enteropathogenic Infections after Travel慢性の胃腸疾患は,海外旅行後に発症することがある.この概説では,主要な腸管病原体の診断について論じ,治療を提案している.
PERSPECTIVE
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医療機器消費税
The Medical Device Excise Tax医療費負担適正化法(ACA)には,医療機器の米国内売上に対して製造業者が支払う 2.3%の税金が含まれており,1 月に施行された.しかし,業界の激しいロビー活動を受けて,上院は,拘束力のない決議であるが,課税撤回を圧倒的多数で可決した.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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くるみ割り食道
Nutcracker Esophagus87 歳の女性が,重度の胸骨下痛と間欠性の嚥下障害を呈した.この内視鏡検査のビデオでは,食道の強い収縮を伴う,食道内腔の著明ならせん構造を見ることができる.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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原発性自然気胸の針吸引
Needle Aspiration of Primary Spontaneous Pneumothorax広範な原発性自然気胸,または臨床的に重大な息切れを起こしている気胸に対しては積極的介入が必要である.このビデオでは,成人の原発性自然気胸に対して,針吸引を行うための手技と必要な装置を概説する.
GLOBAL HEALTH INTERACTIVE GRAPHIC
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外傷
Injuries世界の地域における 1990 年,2005 年,2010 年の外傷のデータを,外傷のタイプごと,ならびに生命損失年数(YLL)・障害による損失年数(YLD)・障害調整生存年数(DALY)ごとに,双方向性の図で示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医師と差別
Doctors and DiscriminationHolly Lynch 教授が,医師による患者差別を取り巻く,倫理的問題と法的問題について論じている.