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June 5, 1997 Vol. 336 No. 23

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ヒト免疫不全ウイルス感染症に伴う非ホジキンリンパ腫に対する低用量と標準用量のm - BACOD 化学療法の比較
LOW - DOSE COMPARED WITH STANDARD - DOSE m - BACOD CHEMOTHERAPY FOR NON - HODGKIN'S LYMPHOMA ASSOCIATED WITH HUMAN IMMUNODEFICIENCY VIRUS INFECTION

L.D. KAPLAN AND OTHERS

背景

ヒト免疫不全ウイルス ( HIV ) 感染症に伴う非ホジキンリンパ腫患者では,減量または標準用量の細胞傷害性化学療法プラス骨髄コロニー刺激因子の投与により,血液毒性および合併症が減少する.しかし,細胞傷害性化学療法剤の用量減少が臨床転帰に及ぼす効果はわかっていない.

方 法

未治療の高悪性度非ホジキンリンパ腫を有する HIV 血清陽性患者 198 人を無作為割付けして,メトトレキサート,ブレオマイシン,ドキソルビシン,シクロフォスファミド,ビンクリスチン,デキサメタゾン ( m - BACOD ) の標準用量による治療を顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子 ( GM - CSF; n = 94 ) とともに,または減少用量の m - BACOD 治療を必要な場合に限り GM - CSF の投与を加えて行った.

結 果

低用量治療群の評価可能患者 94 人中 39 人 ( 41% ) に,標準用量治療群の評価可能患者 81 人中 42 人 ( 52%,p = 0.56 ) に,完全反応を認めた.総合生存率または無症候生存率には有意差を認めなかった; 生存期間の中央値は,低用量治療群の患者で35 週,そして標準用量治療群の患者で 31 週であった (標準用量群での死亡のリスク比,1.17; 95%信頼区間,0.84 ~ 1.63; p = 0.25 ).グレード 3 以上の化学療法の毒性効果は,標準用量治療群の患者では 94 人中 66 人 ( 70% ),そして低用量治療群の患者では 98 人中 50 人 ( 51%,p = 0.008 ) に起った.この差は血液学的毒性によるものであった.

結 論

細胞傷害性化学療法 ( m - BACOD ) の標準用量による治療と比較すると,減量用量では血液学的毒性効果が有意に少なかったが,HIV に伴うリンパ腫患者に対して同様の有効性を示した.リンパ腫を有するほとんどの HIV 感染患者に対して,用量を補正した化学療法を考慮すべきである.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1997; 336 : 1641 - 8. )