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This Week at NEJM.org

April 8, 2021 Vol. 384 No. 14

April 8, 2021
Vol. 384 No. 14

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 腎細胞癌に対するレンバチニブとペムブロリズマブの併用
    Lenvatinib plus Pembrolizumab in Renal Cell Cancer

    進行腎細胞癌に対する一次治療として,レンバチニブとペムブロリズマブの併用またはレンバチニブとエベロリムスの併用が,スニチニブと比較された.無増悪生存期間は,レンバチニブ+ペムブロリズマブがスニチニブよりも有意に長かった.レンバチニブ+エベロリムスもスニチニブより長かったが,差はレンバチニブ+エベロリムスよりも小さかった.

  • 急性呼吸不全に対する酸素化目標値
    Oxygenation Targets for Acute Respiratory Failure

    低酸素性呼吸不全患者の治療には酸素投与が行われているが,もっとも有効な酸素化目標値は不明である.この無作為化試験では,酸素化目標値を低く設定しても,高く設定した場合と比較して死亡率は低くならなかった.

  • 心血管リスクとグリセミック指数
    Cardiovascular Risk and Glycemic Index

    大規模な国際的研究において,広範に炭水化物を摂取し,食事パターンも多様な参加者のうち,グリセミック指数の高い食品を摂取している者は,心血管疾患と死亡のリスクが高いことが明らかにされた.

  • 寒冷凝集素症に対するスチムリマブ
    Sutimlimab in Cold Agglutinin Disease

    寒冷凝集素症は自己免疫性溶血性貧血の一種である.スチムリマブ(補体の古典経路を活性化する C1s 蛋白を標的とするモノクローナル抗体)の投与を受けた寒冷凝集素症患者 24 例のうち,17 例(71%)は試験終了時点で輸血を必要としなかった.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 早老症のマウスモデルの寿命を延長させる
    Extending Life Span in a Mouse Model of Progeria

    ハッチンソン-ギルフォード早老症候群は,ラミニンをコードする LMNA における単一の点変異の遺伝に起因する,常染色体優性疾患である.最近の実験で,この疾患のマウスモデルの寿命が DNA 塩基編集により延長することが示された.

NEJM QUICK TAKE

  • 急性呼吸不全を治療する
    Treating Acute Respiratory Failure

    急性低酸素性呼吸不全で集中治療室(ICU)に入室した患者は,高い吸入酸素濃度で酸素投与を受けることが多いが,動脈血酸素分圧が高くなり,死亡率の上昇と関連する可能性がある.エビデンスが乏しいことから,ガイドラインには ICU の成人患者に推奨される酸素化の目標値が記載されていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 落ち窪んだ鼻
    Sunken Nose

    34 歳の女性が,7 年前から進行している鼻漏,鼻の出血性痂皮形成,鼻変形を訴えて受診した.身体診察にて鼻梁の完全な崩壊と鼻尖の退縮が認められ,多発血管炎性肉芽腫症の診断がなされた.

REVIEW ARTICLE

  • 前庭神経鞘腫
    Vestibular Schwannomas

    片側性前庭神経鞘腫の生涯有病率は 500 人に 1 例を超える.この腫瘍の臨床的挙動が予測不能であることや,高いレベルのエビデンスが限られていること,そして関連する QOL 因子によって,現在の管理方法については議論が続いている.顕微鏡下の前庭神経鞘腫切除術の手順と,関連する解剖学を動画で示す.

CASE RECORDS VIDEOS

  • 正常圧水頭症の腰椎穿刺に対する反応
    Response to Lumbar Puncture in Normal Pressure Hydrocephalus

    正常圧水頭症の疑いと診断された 70 歳の男性の,腰椎穿刺前後の様子を動画で示す.穿刺前,患者には動作緩慢と,ひきずり歩行を特徴とする歩行障害,および感情の制限が認められた.穿刺後は,歩行と感情が劇的に改善した.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ワクチンナショナリズムとたたかう

    Ingrid Katz が,Covid-19 ワクチンへの世界的なアクセスの促進と加速について論じている.