The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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This Week at NEJM.org

July 19, 2018 Vol. 379 No. 3

July 19, 2018
Vol. 379 No. 3

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 軽症脳梗塞後の抗血小板薬 2 剤併用療法
    Dual Antiplatelet Treatment after Minor Stroke

    国際無作為化試験で,軽症脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)を起こしクロピドグレル+アスピリンの投与を受けた患者は,アスピリンのみの投与を受けた患者と比較して,90 日の時点で主要な虚血イベントのリスクは低かったが,重大な出血のリスクは高かった.

  • 鎌状赤血球関連疼痛に対する L-グルタミンの効果
    Effects of L-Glutamine on Sickle Cell–Related Pain

    鎌状赤血球症の患者を対象とした 1 年間の第 3 相無作為化試験で,L-グルタミンを投与した群は,プラセボを投与した群と比較して疼痛発作回数の中央値が 25%小さく,入院回数の中央値は 33%小さかった.

  • 急性呼吸器疾患の治療におけるプロカルシトニン
    Procalcitonin in the Treatment of Acute Respiratory Illness

    急性細菌感染症と,下気道疾患のその他の原因との鑑別は困難である.これらの疾患の治療に抗菌薬が必要かどうかを判断するのに用いるポイントオブケア検査として,プロカルシトニンの検討が行われた.

  • FFR ガイド PCI の 5 年の時点での転帰
    Five-Year Outcomes with FFR-Guided PCI

    安定冠動脈疾患の患者が冠血流予備量比(FFR)ガイド PCI または内科的治療に無作為に割り付けられた.5 年の時点で,死亡,心筋梗塞,緊急血行再建の複合の発生頻度は PCI 群で有意に低かった.

SPECIAL ARTICLE

  • メディケアの 5 疾患に対する包括支払制度
    Medicare’s Bundled Payments for Medical Conditions

    ケア改善のための包括支払制度(Bundled Payments for Care Improvement)の 5 つの疾患に対するイニシアチブへの病院の参加は,メディケアの支払い,臨床的複雑性,入院期間,救急部の利用,再入院,死亡率の変化とは関連しなかった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 下肢脱力,頻回の転倒,貧血をきたした男性
    A Man with Leg Weakness, Recurrent Falls, and Anemia

    64 歳の男性が頻回に転倒するため入院した.近位筋力低下,起立性低血圧,貧血が認められた.入院 2 日目までに筋力低下は改善したが,起立性低血圧は持続した.診断検査が行われた.

CORRESPONDENCE

  • 性的マイノリティの親をもつ子の成人後
    Adult Offspring of Sexual-Minority Parents

    このレターでは,提供された精子で人工授精し,出生前に性的マイノリティの両親をもつ子の大規模な前向き研究に登録された子どもたちは,25 歳の時点で,年齢をマッチさせた標準サンプルと比較して精神衛生状態に差がないことが報告されている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 重症僧帽弁狭窄症
    Severe Mitral Stenosis

    重症僧帽弁狭窄症

    47 歳の男性が,労作時呼吸困難の進行を訴えて受診した.重症僧帽弁狭窄症と,左心房の著明な肥大が認められた(動画で示す).

REVIEW ARTICLE

  • 精神病性障害
    Psychosis

    精神病性障害

    精神病性障害は,精神病性の特徴をもつ統合失調症や双極性障害などの複数の障害を含む症候群である.ドパミンとグルタミン酸が,精神病性症状の病態生理に関係している.心理社会的治療は薬物療法を補完する.

NEJM QUICK TAKE

  • 鎌状赤血球症の疼痛発作
    Pain Crises in Sickle Cell Disease

    鎌状赤血球症の疼痛発作

    鎌状赤血球症の患者では,急激な疼痛発作により QOL が低下し,死亡のリスクが増大する.L-グルタミンによる治療で疼痛発作の発生率が低下する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • プライバシーとデータの所有権
    Privacy and Data Ownership

    プライバシーとデータの所有権

    Charlotte Haug が,欧州の新しいプライバシー法について論じている.新しい法は,患者を含む消費者に,自身のデータのより明確な管理権限を付与する.