This Week at NEJM.org
December 5, 2024 Vol. 391 No. 22
December 5, 2024
Vol. 391 No. 22
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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心房細動と安定冠動脈疾患に対するエドキサバン単剤療法
Edoxaban Monotherapy for AF and Stable Coronary Diseaseこの多施設共同無作為化試験では,心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者にエドキサバン単剤療法を行った場合,抗血栓薬 2 剤併用療法を行った場合よりも,12 ヵ月の時点での正味の臨床有害イベントのリスクが低かった.
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健康な女性における 30 年心血管疾患リスク
30-Year Cardiovascular Disease Risk in Healthy WomenWomen’s Health Study に登録された女性において,低比重リポ蛋白コレステロール値,高感度 C 反応性蛋白値,リポ蛋白(a)値の測定は,30 年心血管疾患リスクを予測した.
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慢性 B 型肝炎に対するザルネシランと免疫調節薬の併用
Xalnesiran plus Immunomodulator in Chronic Hepatitis Bヌクレオシドまたはヌクレオチドアナログを服用している慢性 B 型肝炎患者を対象とした第 2 相試験において,ザルネシランとペグ化インターフェロンα-2a を併用する群に割り付けられた参加者の 23%で,治療終了後 24 週の時点で HBsAg の消失が得られた.
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転移性乳癌に対するトラスツズマブ デルクステカン
Trastuzumab Deruxtecan in Metastatic Breast CancerHER2 低発現転移性乳癌患者のうち,トラスツズマブ デルクステカンの投与を行った患者では,医師が選択した化学療法を行った患者よりも無増悪生存期間が長かった.
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出生前スクリーニングと母体のがんの発見
Prenatal Screening and Detection of Maternal Cancer北米の民間検査機関で出生前無細胞 DNA シーケンシングを受け,その結果が「異常」または「報告不能」であった 107 例のうち,約半数が不顕性がんを有していた.
REVIEW ARTICLE
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敗血症と敗血症性ショック
Sepsis and Septic Shock敗血症は,感染に対する免疫応答の調節不全が関与する,生命を脅かす不均一な疾患である.宿主の調節不全のサブタイプと,分子標的治療を明らかにするための研究が進行中である.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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頭痛,発熱,呼吸不全が出現した女性
A Woman with Headache, Fever, and Respiratory Failure頭痛と発熱が出現した 22 歳の女性が,呼吸不全で集中治療室に移送された.頭部 CT での特記すべき所見は急性くも膜下出血であり,経胸壁・経食道心エコー検査も行われた(動画で示す).診断がなされた.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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特発性冠動脈解離
Spontaneous Coronary-Artery Dissection32 歳の女性が,激しい胸痛を訴えて受診した.心電図では ST 上昇が認められた.冠動脈造影では,右冠動脈の内径に急激な変化が認められた(動画で示す).
SCIENCE BEHIND THE STUDY
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HBV 感染に対する併用療法
Combination Therapy for HBV Infectionこの論説では,慢性 B 型肝炎ウイルス(HBV)感染を治療するための,ザルネシランを含む併用療法の臨床試験の背景にある科学について述べている.
NEJM QUICK TAKE
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心房細動と冠動脈疾患に対する抗血栓療法
Antithrombosis for Atrial Fibrillation and Coronary Artery Disease心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者に対する長期の抗血栓薬投与戦略に関して,無作為化試験のデータが必要である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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慢性 B 型肝炎に対するザルネシラン
Xalnesiran in Chronic Hepatitis B慢性 B 型肝炎ウイルス感染患者に対する標準治療は,生涯継続する必要があり,機能的治癒にいたることはまれである.開発中の抗ウイルス薬であるザルネシランに関して,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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転移性乳癌に対するトラスツズマブ デルクステカン
Trastuzumab Deruxtecan in Metastatic Breast Cancerヒト上皮増殖因子受容体 2(HER2)低発現の転移性乳癌患者における,内分泌療法後のトラスツズマブ デルクステカンの有効性は明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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新たな包括支払方式
A New Bundled-Payment ProgramKaren Joynt Maddox が,メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)が最近発表した Transforming Episode Accountability Model(エピソード説明責任変革モデル)について論じている.