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This Week at NEJM.org

July 22, 2021 Vol. 385 No. 4

July 22, 2021
Vol. 385 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • STEMI に対する FFR ガイド PCI と血管造影ガイド PCI との比較
    PCI Guided by FFR or Angiography for STEMI

    この無作為化試験では,多枝冠動脈疾患を有する ST 上昇型心筋梗塞(STEMI)患者が,冠血流予備量比(FFR)ガイド下で完全血行再建を行う群と血管造影ガイド下で完全血行再建を行う群に割り付けられた.1 年の時点で,死亡,心筋梗塞,緊急血行再建を伴う予定外入院の複合に群間で有意差は認められなかった.

  • 認知症関連精神症状に対するピマバンセリン
    Pimavanserin for Dementia-Associated Psychosis

    セロトニン受容体調節薬のピマバンセリンは,パーキンソン病患者における精神症状を軽減する.いくつかの認知症のタイプのいずれかに関連する精神症状を有する患者を対象とした無作為化治療中止試験で,26 週間の期間中の再発頻度はピマバンセリン群 13%,プラセボ群 28%であった.

  • mRNA ワクチンによる Covid-19 の予防と症状の抑制
    Covid-19 Prevention and Attenuation with mRNA Vaccines

    医療従事者,第一対応者,その他のエッセンシャルワーカー 3,975 例を対象とした研究において,承認済みの 2 つの mRNA ワクチンの SARS-CoV-2 感染に対する有効率は,完全接種者で 91%であった.2 つのワクチンは,接種を完了しているにもかかわらず感染した人のウイルス RNA 量,発熱症状,罹病期間を抑制した.

  • サハラ以南のアフリカにおける HIV-1 感染の二次治療
    Second-Line Treatment of HIV-1 Infection in Sub-Saharan Africa

    サハラ以南のアフリカの 7 ヵ国で行われた非盲検無作為化試験で,HIV-1 の初回治療レジメンが無効であった患者において,ドルテグラビルまたはダルナビルにテノホビルまたはジドブジンを併用する二次治療レジメンへの切替えが行われた.48 週の時点でのウイルス抑制の効果に関して,ドルテグラビルはダルナビルに対して非劣性であり,テノホビルはジドブジンに対して非劣性であった.

SPECIAL ARTICLE

  • 処方オピオイドの受領における人種的不平等
    Racial Inequality in Prescription Opioid Receipt

    障害のあるメディケア受給者の 2016 年と 2017 年の請求データの解析で,同じ医療システムで治療を受けた黒人患者と白人患者のオピオイド処方の調剤を比較した.黒人患者のほうが白人患者よりも 1 年間のオピオイドの平均用量が 36%少なかった.調査した 310 の医療システムの 75%で,白人患者のほうが黒人患者よりも 1 年間の平均用量が 15%以上多かった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 認知機能障害,頭痛,記憶喪失を呈する女性
    A Woman with Cognitive Impairment, Headache, and Memory Loss

    64 歳の女性が,6 週間前から続く認知機能障害,頭痛,記憶喪失のため入院した.反射亢進と,注意障害・記憶障害が認められた.MRI では,FLAIR 法にてくも膜下腔に広範な高信号域,軟髄膜の造影効果が認められた.診断のための検査が行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 急性熱性好中球性皮膚症
    Acute Febrile Neutrophilic Dermatosis

    急性熱性好中球性皮膚症

    46 歳の女性が母指の紅斑を訴えて受診した.抗菌薬による治療にもかかわらず,病変は大きくなり,両腕および他の部位に有痛性隆起性紅斑が出現した.生検が行われ,急性熱性好中球性皮膚症の診断がなされた.

REVIEW ARTICLE

  • 男性間性交渉者における物質使用
    Substance Use among Men Who Have Sex with Men

    男性間性交渉者における物質使用

    男性間性交渉者(MSM)における物質使用のパターンは,人口統計学的因子,物質の種類,MSM のサブグループにより異なる.バイセクシュアルの男性は物質使用率が MSM の他のサブグループよりも高い.メタンフェタミンの使用は,ハイリスクな性行動,HIV 伝播と関連している.

NEJM QUICK TAKE

  • STEMI と多枝冠動脈疾患を治療する
    Treating STEMI and Multivessel Disease

    多枝冠動脈疾患を有する ST 上昇型心筋梗塞(STEMI)患者では,非責任病変に対する経皮的冠動脈形成術(PCI)は,責任病変のみの治療よりも優れている.そのような患者での完全血行再建において,冠血流予備量比(FFR)ガイド法による臨床転帰が,血管造影ガイド法よりも良好であるかどうかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • HIV 感染に対する二次治療を改善する
    Improving Second-Line Therapy for HIV Infection

    HIV 感染に対する二次治療を改善する

    ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染に対する抗レトロウイルス療法は主に世界保健機関(WHO)が推奨する公衆衛生アプローチに従っており,少数の標準化レジメンと,簡素化された診療などが行われる.一次治療が無効であった場合,二次治療は薬剤耐性と副作用によって困難になる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 経済的安寧を支援する
    Supporting Financial Well-Being

    経済的安寧を支援する

    Lucy Marcil が,個人および地域社会の健康促進に,医療と経済の連携が果たす役割について論じている.