The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

February 14, 2019 Vol. 380 No. 7

February 14, 2019
Vol. 380 No. 7

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 残存乳癌に対するトラスツズマブ エムタンシン
    Trastuzumab Emtansine in Residual Breast Cancer

    HER2 陽性乳癌に対する導入療法後に病変が残存している場合,残存していない場合と比較して予後不良と関連している.無作為化試験で,トラスツズマブ エムタンシンは,浸潤性病変のない生存に関して,トラスツズマブに対する優越性を示した.

  • 電子たばことニコチン代替療法との比較
    E-Cigarettes vs. Nicotine-Replacement Therapy

    喫煙者 886 例を対象とした無作為化試験で,電子たばこはニコチン代替療法よりも 1 年禁煙率に関して有効であった(18% 対 10%).咽喉・口腔刺激感の頻度は電子たばこ群のほうが高く,悪心の頻度はニコチン代替群のほうが高かった.

  • 外来で行う MRSA 除菌
    Outpatient MRSA Decolonization

    メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌は,退院後の感染リスクの上昇を伴う.多施設共同無作為化試験で,自宅で行う MRSA 除菌プログラムは,衛生教育のみを行った場合と比較して,1 年間の MRSA 感染のリスクを有意に低下させた.

REVIEW ARTICLE

  • 誤嚥性肺炎
    Aspiration Pneumonia

    誤嚥性肺炎における原因病原体は,嫌気性菌から好気性菌へと変わってきている.誤嚥性肺炎を化学性肺臓炎と鑑別することは依然として課題である.治療と予防の戦略が論じられている.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • Notch と肝線維症
    Notch and Liver Fibrosis

    ヒトおよび肝線維症のモデルマウスから得たデータから,脂質の蓄積がある状況での肝線維症の誘発に Notch シグナル伝達が関与しており,(マウスでは)Notch シグナル伝達の抑制により線維症が改善することが示されている.

MEDICINE AND SOCIETY

  • チームワーク:分裂すれば倒れる
    Teamwork: Divided We Fall

    コミュニケーションをとる簡単な方法は非常に多くあるなかで,なぜ患者ケアの分断化が,医師のあいだでの合理化された協力より多くみられるのか? そして,ケアを改善しうるよりよい協力の障壁は何であろうか?

PERSPECTIVE

  • ブラジルにおける C 型肝炎とのたたかい
    Brazil’s Fight against Hepatitis C

    C 型肝炎に取り組むためのブラジルの戦略は,エビデンスに基づく治療プロトコールと,ジェネリックの直接作用型抗ウイルス薬の国内製造における革新的イニシアチブを組み合わせたものであるが,医薬特許をめぐる進行中の紛争をふまえ,検討する必要がある.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 移動中の血栓
    Thrombus in Transit

    移動中の血栓

    64 歳の男性が,息切れと右腓腹部の腫脹を訴えて受診した.胸部 CT で左右の肺動脈に血栓を認め,心エコー検査で右室に血栓を認めた(動画で紹介する).

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 妄想的思考と感覚異常がみられた女性
    A Woman with Delusional Thinking and Paresthesia

    妄想的思考と感覚異常がみられた女性

    48 歳の女性が,右手のぴりぴり感を訴えて受診し,混乱した思考,妄想的思考を有していることが明らかになった.臨床検査で正球性貧血とプロラクチン値上昇を認めた.頭部 MRI は正常であった.その他の診断のための検査の結果を受け取った.

NEJM QUICK TAKE

  • 残存乳癌におけるリスクを低減する
    Reducing Risk in Residual Breast Cancer

    残存乳癌におけるリスクを低減する

    早期乳癌患者で,術前補助化学療法+HER2 標的療法併用後に残存する浸潤性病変が認められた場合は,病理学的完全奏効が得られた場合と比較して,再発または死亡のリスクが高い.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 不正請求から患者を守る
    Protecting Patients from Unfair Bills

    不正請求から患者を守る

    Mark Hall が,不適切な医療提供者ネットワークと,思いがけない医療費に対処する戦略について論じている.