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This Week at NEJM.org

September 24, 2020 Vol. 383 No. 13

September 24, 2020
Vol. 383 No. 13

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • RAS 阻害薬,ついに登場
    A RAS Inhibitor at Last

    ヒト癌においてもっとも変異の頻度が高い癌遺伝子 RAS の活性化変異は,細胞増殖刺激を引き起こす.ソトラシブは KRAS G12C 変異体を阻害する.第 1 相試験では 960 mg/日が第 2 相の安全な用量として決定されたが,この試験では主に肝毒性と消化管毒性が認められた.複数の前治療歴のある RAS 変異陽性肺癌患者の 1/3 で奏効が認められた.

  • 膀胱癌に対するアベルマブ維持療法
    Avelumab Maintenance Therapy in Bladder Cancer

    進行または転移性尿路上皮癌を有し,プラチナベースの化学療法が奏効した患者を,最善の支持療法のみを行う群と,最善の支持療法に加えて,アベルマブ(抗 PD-L1 抗体)の 2 週ごとの投与を進行を認めるまで行う群に無作為に割り付けた.全生存期間はアベルマブの投与を受けた患者(21 ヵ月)のほうが,最善の支持療法のみを受けた患者(14 ヵ月)よりも有意に長かった.

  • 小児の下痢に対する低用量の亜鉛
    Lower-Dose Zinc for Childhood Diarrhea

    急性下痢症の小児を亜鉛 20 mg/日で 10~14 日間治療すると,下痢は改善するが,嘔吐が増加することが示されている.タンザニアとインドの小児を対象とした無作為化試験では,亜鉛の用量を 5 mg/日と 10 mg/日にした場合,20 mg/日と比較して,下痢に対する有効性に関して非劣性であり,嘔吐の発現はより少なかった.

  • 短報:遺伝性血管性浮腫に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド
    Brief Report: Antisense Oligonucleotides for Hereditary Angioedema

    ブラジキニン介在性の重度血管性浮腫を有する患者 2 例に,プレカリクレインのメッセンジャー RNA を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドを週 1 回皮下注射した.投与後,発作の頻度は減少した.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 突然心停止をきたした男性
    A Man with Sudden Cardiac Arrest

    54 歳の男性が心室細動による心停止後,当院で評価を受けた.この患者は,ファストフードレストランにいたときに突然喘ぐような呼吸になり,意識を失った.救急医療隊員が到着し,心肺蘇生が開始された.診断が下された.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 抗 Ma2 抗体陽性脳幹脳炎における眼球クローヌス
    Opsoclonus in Anti-Ma2 Brain-Stem Encephalitis

    抗 Ma2 抗体陽性脳幹脳炎における眼球クローヌス

    71 歳の男性が,3 ヵ 月前から続く回転性めまい,複視,運動失調を訴えて受診した.眼球クローヌスとして知られる状態,すなわち俊敏でリズム・振幅・方向が不規則な眼球運動が認められた(動画で示す).血清検査では Ma2 IgG 抗体陽性であった.

REVIEW ARTICLE

  • 21-水酸化酵素欠損症による先天性副腎過形成症
    CAH Due to 21-Hydroxylase Deficiency

    21-水酸化酵素欠損症による先天性副腎過形成症

    先天性副腎過形成症(CAH)は,常染色体劣性疾患のなかで頻度が高く,古典型は生命を脅かす可能性があり,非古典型は無症状の場合や女性では不妊を引き起こす場合がある.この総説では,21-水酸化酵素欠損症による CAH に焦点を当てている.

CASE RECORDS VIDEOS

  • 心臓検査
    Cardiac Studies

    心臓検査

    54 歳の男性が,心室細動による心停止後に評価を受けた.心臓検査が行われた.

NEJM QUICK TAKE

  • 尿路上皮癌患者の生存期間を延長させる
    Prolonging Survival in Urothelial Cancer

    尿路上皮癌患者の生存期間を延長させる

    プラチナベースの併用化学療法は進行尿路上皮癌の標準的な一次治療であるが,大部分の患者は 9 ヵ月以内に進行し,全生存期間中央値はシスプラチンベースのレジメンで 14~15 ヵ月,カルボプラチンベースのレジメンで 9~10 ヵ月である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医療政策について議論する
    Debating Health Policy

    医療政策について議論する

    Matthew Fiedler が,米国の健康保険および医療における政府の役割に関する意見の対立について論じている.