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This Week at NEJM.org

October 15, 2020 Vol. 383 No. 16

October 15, 2020
Vol. 383 No. 16

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 関節リウマチに対するウパダシチニブとアバタセプトとの比較
    Upadacitinib or Abatacept in Rheumatoid Arthritis

    生物学的製剤抵抗性の関節リウマチ患者を対象とした 24 週間の試験で,JAK1 阻害薬のウパダシチニブは,圧痛・腫脹関節数の変化と C 反応性蛋白値の複合尺度で評価した疾患活動性の低下に関して,T 細胞選択的共刺激調節薬のアバタセプトよりも優れていた.

  • Covid-19 に関する迅速なゲノムワイド関連解析
    Nimble GWAS on Covid-19

    3 月,イタリアとスペインで重症 Covid-19 患者の入院件数がピークを迎えているときに,この 2 国およびその他の国の研究者から成るグループが検体の採取・解析を行い,重症 Covid-19 に関連する 2 つの染色体座位を同定した.

  • 肥満手術後の平均余命
    Life Expectancy after Bariatric Surgery

    この研究では,スウェーデン肥満者研究で肥満手術を受けた患者と通常の肥満治療を受けた患者と,SOS 参照研究の参加者とで,長期死亡率と平均余命を比較した.手術患者の補正後の平均余命の中央値は対照患者より 3.0 年長かったが,一般集団より 5.5 年短かった.

  • 非ヒト霊長類における mRNA ベースの Covid-19 ワクチン
    mRNA–Based Covid-19 Vaccine in Nonhuman Primates

    SARS-CoV-2 スパイク蛋白をコードする mRNA ベースのワクチンをアカゲザルに 2 回注射したところ,高い中和抗体と Th1 CD4 T 細胞応答が誘導された.ワクチンを接種したアカゲザルの鼻腔内と気管内にウイルスを曝露させた 2 日後,気管支肺胞洗浄液中と鼻汁中にウイルス複製は検出されなかった.

  • 短報:病因性ミトコンドリア DNA の選択
    Brief Report: Selection against Pathogenic Mitochondrial DNA

    ミトコンドリア病の多くはミトコンドリア DNA の変異が原因である.新しいタイプのゲノム解析は,ヒト T 細胞における変異型ミトコンドリア DNA の選択の証拠を提供する.

REVIEW ARTICLE

  • ヒト疾患におけるオートファジー
    Autophagy in Human Diseases

    オートファジーとは,老化(senescent)または機能不全の細胞小器官の細胞内分解の,複雑なプロセスである.オートファジーの制御異常は特定の癌,神経変性疾患,免疫機能障害,加齢と関連している.オートファジーの制御を目的とした治療法が現在開発中である.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • パニツムマブに関連した長睫毛症
    Trichomegaly Associated with Panitumumab

    パニツムマブに関連した長睫毛症

    虫垂癌を有し,パニツムマブによる治療を受けていた 53 歳の女性で,睫毛が著しく成長する長睫毛症が認められた.これは EGFR 阻害薬の副作用である.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 低体温における食道温の測定
    Esophageal Temperature Measurement in Hypothermia

    低体温における食道温の測定

    臨床診療で遭遇する低体温は,偶発的な寒冷曝露や意図的な薬物療法による場合がある.この動画では,食道温測定の適応と禁忌,ならびに成人に行う際に必要な設備と技術を概説している.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 意識障害,疲労,不明瞭発話を呈する男性
    A Man with Confusion and Garbled Speech

    意識障害,疲労,不明瞭発話を呈する男性

    原発性膜性腎症の既往を有する 63 歳の男性が,発熱,錯乱,頭痛,不明瞭な発話,視覚変化,髄液リンパ球増加,髄液蛋白高値で受診した.頭部 MRI では FLAIR 画像で脳溝の高信号が認められ,同部位の T1 強調画像ではわずかな増強が認められた.診断が下された.

NEJM QUICK TAKE

  • 肥満患者の平均余命を延長させる
    Improving Life Expectancy in Obesity

    肥満患者の平均余命を延長させる

    肥満は生命を脅かす疾患や早期死亡と関連しており,平均余命が 5~20 年短縮する可能性がある.肥満手術は持続的な体重減少をもたらし,心血管リスクを低下させるが,肥満手術により肥満患者の寿命がどの程度延長するのかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 健康政策と大統領選挙
    Health Policy and the Presidential Election

    健康政策と大統領選挙

    Sherry Glied と Mark Pauly が,バイデン政権とトランプ政権で,今後数年間の米国の健康政策がどのようになりうるかを論じている.