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This Week at NEJM.org

July 2, 2020 Vol. 383 No. 1

July 2, 2020
Vol. 383 No. 1

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 小児の肺炎に対する抗菌薬の投与期間
    Duration of Antibiotics for Pneumonia in Children

    胸部陥凹を呈する肺炎を有するマラウイの小児が,アモキシシリンの 3 日間または 5 日間のレジメンに無作為に割り付けられた.治療失敗の発生率に関して,3 日間レジメンは 5 日間レジメンに対して非劣性であった(5.9% 対 5.2%).有害事象の頻度は 2 群で同程度であった.

  • 肺炎に対するアモキシシリンとプラセボとの比較
    Amoxicillin vs. Placebo for Pneumonia

    WHO は頻呼吸を伴う肺炎に対して経口アモキシシリンを推奨しているが,アモキシシリンを使用しないことがアモキシシリン使用に対して非劣性である可能性が試験データから示されている.二重盲検試験で,パキスタンの低所得地域の生後 2~59 ヵ月の小児が,3 日間のプラセボ投与とアモキシシリン投与に割り付けられた.プラセボの非劣性は示されなかった.

  • COPD に対する 3 剤併用療法
    Triple Therapy for COPD

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を,ブデソニド 160μg または 320μg による 3 剤併用吸入療法と,2 つの 2 剤併用療法の計 4 群のいずれかに無作為に割り付けた.いずれの用量でも 3 剤併用レジメンは中等度または重度の増悪の発生率に関して,2 剤併用レジメンに対する優越性を示し,3 剤併用レジメンのあいだに差は認められなかった.

  • 早産児におけるアプガースコアと新生児死亡
    Apgar Score and Neonatal Mortality in Preterm Infants

    スウェーデンで行われた早産児の全国調査で,出生 5 分後と 10 分後のアプガースコアと,5 分後から 10 分後までのアプガースコアの変化によって,在胎期間のすべての層で,新生児生存に関する予後情報が得られた.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 周期的な蛋白発現とβ細胞
    Rhythmic Protein Expression and the Beta Cell

    遺伝子組換えマウスモデルの研究で,特定の蛋白発現の超概日性サイクルが膵臓における細胞型の詳細に影響を及ぼすことが示された.これはβ細胞の同一性と機能の理解に影響をもつ知見である.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 腎臓のゼブラ小体
    Zebra Bodies in the Kidney

    腎臓のゼブラ小体

    上下肢の間欠的な灼熱痛を訴える 21 歳の男性に蛋白尿が認められた.腎生検を行った.電子顕微鏡検査でいわゆるゼブラ小体が認められ,ファブリー病の診断が下された.

REVIEW ARTICLE

  • 双極性障害
    Bipolar Disorder

    双極性障害の 1 年有病率は 2%である.双極性障害は他の精神症状や身体症状を伴い,自殺リスクの増大にも関連している.治療は複雑で,リチウム投与または抗精神病薬の間欠投与に頼っている.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 潜在性悪液質
    Cryptic Cachexia

    潜在性悪液質

    直腸腺癌の既往歴があり,結腸瘻造設術を受けた 57 歳の男性が,過去 6 ヵ月間の意図しない 22.6 kg の体重減少,倦怠感,脱力の進行を訴えて受診した.

NEJM QUICK TAKE

  • COPD の増悪を抑制する
    Reducing Exacerbations in COPD

    COPD の増悪を抑制する

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療は段階的なアプローチをとり,症状をコントロールし,増悪を抑制するために薬剤を追加する.吸入ステロイド,長時間作用性抗コリン薬(LAMA),長時間作用性β2 刺激薬(LABA)の 3 剤併用療法は,増悪を抑制し,肺機能と QOL を改善することが示されているが,ステロイドの用量は異なっていた.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • HIV の予防と治療の軌跡
    The Trajectory of HIV Prevention and Treatment

    HIV の予防と治療の軌跡

    Anthony Fauci が,HIV/AIDS のパンデミックに見舞われたこの 40 年間の前進と,この脅威を収束させるための継続的な取組みについて論じている.