The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

August 29, 2002 Vol. 347 No. 9

超低出生体重児に対する高頻度振動換気法と従来の機械的換気法の比較
High-Frequency Oscillatory Ventilation versus Conventional Mechanical Ventilation for Very-Low-Birth-Weight Infants

S.E. COURTNEY AND OTHERS

背景

超低出生体重児の治療において,従来の呼吸同期性間欠的強制換気法と比較した早期高頻度振動換気法の有効性と安全性は確立されていない.

方 法

早期高頻度振動換気法で治療を受けた新生児のほうが,呼吸同期性間欠的強制換気法で治療を受けた新生児よりも最終月経から 36 週目に酸素補充を必要とすることなく生存している可能性が高いかどうかを検討する目的で,無作為多施設共同研究を実施した.出生時体重が 601~1,200 g で,出生後 4 時間未満,界面活性剤を 1 回与えられたことがあり,少なくとも 6 cm 水柱の平均気道圧と少なくとも 0.25 の吸入酸素率での人工換気を必要とした新生児を適格とした.新生児を出生時体重と出生前のコルチコステロイドへの曝露に従って層別化し,続いて高頻度振動換気法または呼吸同期性間欠的強制換気法のいずれかに無作為に割付けた.人工換気は,肺膨張および血液ガスの値を最適化するようデザインされたプロトコルに従って管理された.

結 果

新生児 500 例がこの試験に組み入れられた.高頻度振動換気法に無作為に割付けられた新生児では,呼吸同期性間欠的強制換気法に割付けられた新生児よりも早期に抜管することができた(P<0.001).高頻度振動換気群に割り付けられた新生児のうち 56%が最終月経から 36 週目に酸素補充を必要とすることなく生存していたのに対し,呼吸同期性間欠的強制換気群では 47%であった(P=0.046).頭蓋内出血,v胞性脳室周囲白質軟化症あるいは他の合併症のリスクは,両群間に差はみられなかった.

結 論

高頻度振動換気法は,超低出生体重児の肺転帰の点で,小さいが有意な効果を示し,早産における他の合併症の発生増加もなかった.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 347 : 643 - 52. )