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October 2, 2003 Vol. 349 No. 14

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伝染性単核球症後のホジキンリンパ腫の特徴
Characteristics of Hodgkin's Lymphoma after Infectious Mononucleosis

H. Hjalgrim and Others

背景

伝染性単核球症関連エプスタイン・バーウイルス(EBV)感染は,若年成人におけるホジキンリンパ腫のリスク増加と関連付けられている.関連が因果関係を示すかどうかは依然として不明である.

方 法

伝染性単核球症検査を受けた患者の 2 つの人口ベースのデンマーク人コホート(急性 EBV 感染を示す血清学的証拠のある患者 17,045 例,そのような証拠のない患者 24,614 例)において,ホジキンリンパ腫の発生率を比較した.伝染性単核球症のスウェーデン人患者 21,510 例のコホートを,伝染性単核球症が血清学的に確認された患者コホートと組み合せた(総計 38,555 例).この複合コホートで追跡期間内に発生したホジキンリンパ腫の生検検体は,EBV の有無について血清学的に検査した.この情報を用いて,伝染性単核球症診断後のさまざまな期間における EBV 陰性ホジキンリンパ腫および EBV 陽性ホジキンリンパ腫の相対リスクをモデル化し,単核球症関連 EBV 陽性ホジキンリンパ腫の潜伏期間の中央値を推定した.

結 果

血清学的に確認された伝染性単核球症のみが,ホジキンリンパ腫の持続的リスク増加と関連していた.伝染性単核球症患者から得られた 29 腫瘍中 16 腫瘍(55%)に EBV を示す証拠があった.伝染性単核球症後の EBV 陰性ホジキンリンパ腫のリスク増加を示す証拠はなかった.一方,EBV 陽性ホジキンリンパ腫のリスクは有意に増加した(相対リスク 4.0;95%信頼区間 3.4~4.5).単核球症から EBV 陽性ホジキンリンパ腫までの潜伏期間の中央値は推定 4.1 年であった(95%信頼区間 1.8~8.3).

結 論

若年成人では,伝染性単核球症関連 EBV 感染とホジキンリンパ腫の EBV 陽性サブグループのあいだに因果関係がありそうである.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 349 : 1324 - 32. )