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December 2, 2010 Vol. 363 No. 23

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白人成人 146 万人における体格指数と死亡率
Body-Mass Index and Mortality among 1.46 Million White Adults

A. Berrington de Gonzalez and Others

背景

体格指数(BMI,体重 kg/身長 m2)が高いことは心血管疾患や特定の癌による死亡率の上昇に関連するが,BMI と全死因死亡率の明確な関連はまだ明らかにされていない.

方 法

19~84 歳(中央値 58 歳)の白人成人 146 万人を対象とする 19 件の前向き研究からプールしたデータを対象に,Cox 回帰分析を用いて,年齢,研究,身体活動,アルコール摂取,教育水準,結婚歴による補正を行い,BMI と全死因死亡率の関連に関するハザード比と 95%信頼区間を推定した.

結 果

ベースラインにおける BMI 中央値は 26.2 であった.中央値 10 年(5~28 年)の追跡期間に,160,087 件の死亡が同定された.喫煙歴のない健常者では,BMI と全死因死亡率のあいだに J 字型の関連が認められた.BMI 22.5~24.9 を基準カテゴリーとすると,女性におけるハザード比は,BMI 15.0~18.4 で 1.47(95%信頼区間 [CI] 1.33~1.62),BMI 18.5~19.9 で 1.14(95% CI 1.07~1.22),BMI 20.0~22.4 で 1.00(95% CI 0.96~1.04),BMI 25.0~29.9 で 1.13(95% CI 1.09~1.17),BMI 30.0~34.9 で 1.44(95% CI 1.38~1.50),BMI 35.0~39.9 で 1.88(95% CI 1.77~2.00),BMI 40.0~49.9 で 2.51(95% CI 2.30~2.73)であった.男性におけるハザード比も全体的に同様であった.BMI 20.0 未満のハザード比は,追跡期間が長くなるにつれて小さくなった.

結 論

白人成人において,過体重と肥満,そしておそらくは低体重も,全死因死亡率の上昇に関連する.全死因死亡率は全体的に BMI 20.0~24.9 の層でもっとも低い.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2010; 363 : 2211 - 9. )