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May 15, 2014 Vol. 370 No. 20

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未治療の C 型肝炎ウイルス遺伝型 1 型感染に対するレディパスビルとソホスブビル
Ledipasvir and Sofosbuvir for Untreated HCV Genotype 1 Infection

N. Afdhal and Others

背景

未治療の C 型肝炎ウイルス(HCV)遺伝型 1 型感染患者を対象としたヌクレオチドポリメラーゼ阻害薬ソホスブビル(sofosbuvir)と NS5A 阻害薬レディパスビル(ledipasvir)の配合剤の経口投与に関する第 2 相試験において,高いウイルス排除(sustained virologic response:SVR)率が得られた.

方 法

未治療の慢性 HCV 遺伝型 1 型感染患者を対象に,第 3 相非盲検試験を行った.患者を,レディパスビルとソホスブビルの固定用量配合剤(レディパスビル・ソホスブビル)を 1 日 1 回 12 週間投与する群,レディパスビル・ソホスブビル+リバビリンを 12 週間投与する群,レディパスビル・ソホスブビルを 24 週間投与する群,レディパスビル・ソホスブビル+リバビリンを 24 週間投与する群に 1:1:1:1 の割合で無作為に割り付けた.主要評価項目は治療終了後 12 週の時点での SVR とした.

結 果

無作為化され,治療を受けた 865 例のうち,16%が肝硬変を有しており,12%が黒人で,67%が HCV 遺伝型 1a 型に感染していた.SVR 率は,レディパスビル・ソホスブビル 12 週群で 99%(95%信頼区間 [CI] 96~100),レディパスビル・ソホスブビル+リバビリン 12 週群で 97%(95% CI 94~99),レディパスビル・ソホスブビル 24 週群で 98%(95% CI 95~99),レディパスビル・ソホスブビル+リバビリン 24 週群で 99%(95% CI 97~100)であった.12 週群のどちらにも,有害事象によりレディパスビル・ソホスブビル投与を中止した患者はいなかった.頻度の高かった有害事象は,倦怠感,頭痛,不眠,悪心であった.

結 論

未治療の HCV 遺伝型 1 型感染患者において,リバビリンの併用・非併用を問わないレディパスビル・ソホスブビル 1 日 1 回の 12 週間または 24 週間の投与は,高い有効性を示した.(Gilead Sciences 社から研究助成を受けた.ION-1 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01701401)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2014; 370 : 1889 - 98. )