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April 16, 2015 Vol. 372 No. 16

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ベーチェット症候群に対するアプレミラストのプラセボ対照第 2 相試験
Apremilast for Behçet’s Syndrome — A Phase 2, Placebo-Controlled Study

G. Hatemi and Others

背景

ベーチェット症候群の特徴である口腔潰瘍は,従来の治療に対して抵抗性を示す可能性があるため,代替薬が必要とされている.アプレミラスト(apremilast)は,複数の炎症経路を調節する経口ホスホジエステラーゼ 4 阻害薬である.

方 法

多施設共同プラセボ対照第 2 相試験において,口腔潰瘍を 2 個以上有するベーチェット症候群患者 111 例を,12 週間にわたりアプレミラスト 30 mg を 1 日 2 回投与する群と,プラセボを投与する群に無作為に割り付けた.このレジメンに続いて,12 週間の延長期間でプラセボ群をアプレミラスト投与に切替え,その後 28 日間の追跡観察期間を設けた.試験期間中は,患者と医師に試験群割付けを知らせなかった.主要評価項目は 12 週の時点での口腔潰瘍の数とした.副次的評価項目は,これらの潰瘍の痛み(100 mm ビジュアルアナログスケールで測定:スコアが高いほど疼痛が強いことを示す)と,外陰部潰瘍の数,総合的疾患活動性,および QOL とした.

結 果

12 週の時点での 1 患者あたりの口腔潰瘍の数の平均(±SD)は,アプレミラスト群のほうがプラセボ群よりも有意に少なかった(0.5±1.0 対 2.1±2.6)(P<0.001).ベースラインから 12 週の時点までの口腔潰瘍の痛みの低下の平均は,アプレミラスト群のほうがプラセボ群よりも有意に大きかった(-44.7±24.3 mm 対 -16.0±32.5 mm)(P<0.001).悪心,嘔吐,下痢の発現頻度は,アプレミラスト群(55 例でそれぞれ 22 件,9 件,12 件)でプラセボ群(56 例でそれぞれ 10 件,1 件,2 件)よりも高く,この結果は,アプレミラストの先行試験の結果と同程度であった.アプレミラスト投与例では重篤な有害事象が 2 件発現した.

結 論

アプレミラストは,ベーチェット症候群の主症状である口腔潰瘍の治療に有効であった.この予備試験は,長期の有効性,ベーチェット症候群の他の症状に対する効果,頻度の低い重篤な有害事象のリスクを評価するには規模と期間が十分ではなかった.(Celgene 社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT00866359)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2015; 372 : 1510 - 8. )