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November 12, 2020 Vol. 383 No. 20

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SARS-CoV-2 に対する mRMA ワクチン ― 予備的報告
An mRNA Vaccine against SARS-CoV-2 — Preliminary Report

L.A. Jackson and Others

背景

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)は 2019 年末に出現して世界的に広がり,ワクチンの開発を急ぐため国際的な取組みが促されている.ワクチン候補である mRNA-1273 は,安定化された膜融合前の SARS-CoV-2 スパイク蛋白をコードする.

方 法

18~55 歳の健康な成人 45 例を対象に第 1 相用量漸増非盲検試験を行った.25 m g,100 m g,250 m g のいずれかの用量で mRNA-1273 を 2 回,28 日間隔で接種した.各群 15 例とした.

結 果

初回接種後の抗体反応は高用量ほど高かった(29 日目の酵素免疫測定法による抗 S-2P 抗体の幾何平均抗体価 [GMT]:25 mg 群 40,227,100 mg 群 109,209,250 mg 群 213,526).2 回目の接種後,抗体価は上昇した(57 日目の GMT:それぞれ 299,751,782,719,1,192,154).2 回目の接種後,評価したすべての参加者で血清中の中和活性が 2 つの測定法で検出された.中和抗体価は,対照とした
回復期血清検体パネルの分布の上位半分とほぼ同程度であった.参加者の半数以上で非自発的に報告された有害事象は,疲労,悪寒,頭痛,筋肉痛,注射部位疼痛であった.全身性有害事象は 2 回目の接種後,とくに高用量群でより頻度が高く,250 mg 群の 3 例(21%)では重篤な有害事象が 1 件以上報告された.

結 論

mRNA-1273 ワクチンはすべての参加者で抗 SARS-CoV-2 免疫応答を誘導し,試験を制限する安全性の懸念は認められなかった.これらの知見から,このワクチンの開発をさらに進めることが支持される.(米国国立アレルギー・感染症研究所ほかから研究助成を受けた.mRNA-1273 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT04283461)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2020; 383 : 1920 - 31. )