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November 3, 2022 Vol. 387 No. 18

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大うつ病の治療抵抗性エピソードに対するシロシビンの単回投与
Single-Dose Psilocybin for a Treatment-Resistant Episode of Major Depression

G.M. Goodwin and Others

背景

シロシビン(psilocybin)は,治療抵抗性うつ病の治療薬として検討されている.

方 法

第 2 相二重盲検試験で,治療抵抗性うつ病の成人を,特許を取得したシロシビン合成製剤の 25 mg 単回投与群,10 mg 単回投与群,1 mg 単回投与群(対照群)に無作為に割り付け,心理的サポートも行った.主要評価項目は,モンゴメリ–アスベルグうつ病評価尺度(MADRS;0~60 で,数値が高いほどうつ病が重度であることを示す)の合計スコアのベースラインから 3 週目までの変化量とした.主な副次的評価項目は,3 週の時点での奏効(MADRS 合計スコアがベースラインから 50%以上減少),3 週の時点での寛解(MADRS 合計スコアが 10 以下),12 週の時点での奏効の持続(3 週およびその後のすべての受診で奏効基準を満たす)とした.

結 果

79 例が 25 mg 群,75 例が 10 mg 群,79 例が 1 mg 群に割り付けられた.ベースライン時の MADRS 合計スコアの平均は 32 または 33 であった.MADRS スコアのベースラインから 3 週目までの変化量の最小二乗平均値は,25 mg 群で -12.0,10 mg 群で -7.9,1 mg 群で -5.4 であり,25 mg 群と 1 mg 群との差は -6.6(95%信頼区間 [CI] -10.2~-2.9,P<0.001),10 mg 群と 1 mg 群との差は -2.5(95% CI -6.2~1.2,P=0.18)であった.25 mg 群において,3 週の時点での奏効割合と寛解割合は,主要解析の結果をおおむね支持したが,12 週の時点での奏効の持続は支持しなかった.有害事象は 233 例中 179 例(77%)に発現し,とくに頻度が高かったのは,25 mg 群では頭痛,悪心,浮動性めまいであった.自殺念慮,自殺関連行動,自傷行為は 25 mg 群の 7 例,10 mg 群の 6 例,1 mg 群の 4 例に出現した.

結 論

治療抵抗性うつ病患者を対象とした第 2 相試験で,シロシビン 25 mg の単回投与は,1 mg の単回投与と比較して,3 週間でうつ病スコアを有意に減少させたが,有害事象と関連した.10 mg の単回投与では,うつ病スコアは有意には減少しなかった.この疾患に対するシロシビンの有効性と安全性を明らかにするためには,既存の治療薬との比較を含めた,より大規模かつ長期の試験が必要である.(コンパス パスファインダー社から研究助成を受けた.EudraCT 登録番号 2017-003288-36,ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT03775200)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2022; 387 : 1637 - 48. )