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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
April 14, 2011
Vol. 364 No. 15
ORIGINAL ARTICLE
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僧帽弁閉鎖不全症の経皮的修復
Percutaneous Repair of Mitral Regurgitationこの試験では,2 つの弁尖の辺縁をクリップで寄せて接合する,カテーテルベースの経皮的手技を,従来手術と比較した.この手技を行った患者の 80%で開心術は不要となった.
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ICU における耐性菌伝播の減少
Reducing Transmission of Resistant Bacteria in ICUsこのクラスター無作為化試験では,無菌遮断予防策の広範な実施によって,ICU におけるバンコマイシン耐性腸球菌とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の出現率は低下しなかった.ただし,予防策の遵守が十分ではなかった.
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染を予防するための退役軍人局イニシアチブ
Veterans Affairs Initiative to Prevent MRSA Infectionsこの報告では,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)バンドル(鼻腔サンプルによる MRSA サーベイランス,MRSA 患者への接触感染予防策,手指衛生,全員が感染制御の責任をもつような院内文化の改革)の実施が,MRSA 伝播の有意な減少と関連していた.
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移植における正常体温 ex vivo 肺灌流
Normothermic Ex Vivo Lung Perfusion in Transplantationドナー肺の多くは現行の移植基準を満たしていない.この研究では,ex vivo 肺灌流と人工換気により,これらを実施しなければ移植に不適格とみなされる肺の移植が成功した.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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全身性エリテマトーデスと心不全を呈する男性
A Man with SLE and Heart Failure全身性エリテマトーデスを有する 47 歳の男性が心停止後に搬送された.心電図検査では,ST 上昇,QT 間隔延長,左室肥大(LVH)が認められた.心エコー検査では LVH と僧帽弁閉鎖不全症が認められた.
PERSPECTIVE
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ビタミン D と癌予防
Vitamin D and Prevention of Cancer米国医学研究所(IOM)の委員会は,ビタミン D は骨の健康に重要であるが,癌,心血管疾患,糖尿病,自己免疫疾患などの転帰については,エビデンスが一貫せず,決定的な因果関係が示されないと結論付けた.
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小児に対する安全な麻酔を明確にする
Defining Safe Use of Anesthesia in Children麻酔薬は,幼児と小児に対するさまざまな手技において頻繁に用いられる.しかし,動物を用いた研究のデータからは,特定の状況下では,麻酔薬は小児の神経学的,認知的,社会的発達に悪影響を及ぼす可能性が示唆される.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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アマルガム色素沈着
Amalgam Tattoo64 歳の男性が,口腔粘膜の無症候の色素性病変の評価のために紹介された.
ORIGINAL ARTICLE MULTIMEDIA
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肺移植における正常体温 ex vivo 肺灌流
Normothermic Ex Vivo Lung Perfusion in Transplantationこのビデオでは,トロント方式の無細胞正常体温 ex vivo 肺灌流により処理されるドナー肺を示す.
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経皮的僧帽弁修復
Percutaneous Mitral-Valve Repairこの動画では,僧帽弁のクリップの留置を取り上げている.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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米国における潜伏結核感染
Latent Tuberculosis Infection in the United Statesこの論文は,米国における潜伏結核のスクリーニングと治療に推奨される戦略を概説している.
CASE RECORDS VIDEO
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心エコー検査
Echocardiographic Studiesこれらの検査は,主に後壁の著しい求心性左室肥大,重度の僧帽弁閉鎖不全症をもたらす乳頭筋肥大や牽引,左室拡張機能障害を示す.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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腹痛の甘い原因
A Sweet Source of Abdominal Painこの双方向の特集記事では,6 ヵ月前から腹痛のみられる 25 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org で,この症例の検査法を指示し,ご自身の診断・治療技術を確認し,ほかの方と比較してください.