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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 1, 2011
Vol. 365 No. 22
ORIGINAL ARTICLE
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慢性移植片対宿主病に対する低用量インターロイキン-2
Low-Dose Interleukin-2 in Chronic GVHD低用量インターロイキン-2 の連日皮下投与によって,制御性 T 細胞の数と機能が増進し,慢性移植片対宿主病患者の約半数に著明な改善が認められた.
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C 型肝炎ウイルス誘発性血管炎に対する低用量インターロイキン-2
Low-Dose Interleukin-2 in HCV VasculitisC 型肝炎ウイルス感染に関連する血管炎の治療に低用量インターロイキン-2 を用いたこの第 1/2a 相試験では,制御性 T 細胞の増加を介する治療効果が示唆されている.
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冠動脈硬化退縮のためのスタチン
Statins for Regression of Coronary Atherosclerosisこの試験では,血管内超音波検査を用いて,冠動脈硬化の退縮におけるアトルバスタチンとロスバスタチンの有効性を比較した.いずれのスタチンでも患者の 2/3 で退縮が得られ,効果に有意差は認められなかった.
SPECIAL ARTICLE
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心筋梗塞後の処方薬全額保険給付
Full Drug Coverage after Myocardial Infarctionこの試験では,心筋梗塞による入院後の薬物療法に対する自己負担をなくすことにより,主要転帰(初回の主要血管イベントまたは血行再建)は減少しなかったが,服薬遵守と副次的転帰は改善した.総支出に有意な増加はみられなかった.
GENOMIC MEDICINE
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遺伝子,ゲノム,心血管疾患
Genes, Genomes, and Cardiovascular Disease著者らは,遺伝子およびゲノムの研究によって,心血管疾患の原因に関するわれわれの理解がどのように進んできたかを概観する.
MECHANISMS OF DISEASE
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全身性エリテマトーデス
Systemic Lupus Erythematosus著者は,全身性エリテマトーデスにおける環境因子,遺伝因子,エピジェネティック因子,ホルモン因子,その多様な臓器症状,そして主に妊娠可能年齢の女性を襲うこの自己破壊的疾患の特徴である無数の免疫異常について概説している.
PERSPECTIVE
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目と目を合わせる
Seeing Eye to Eye入院患者のケアチームの典型的日常業務における困った問題は,医師は患者を見下ろすように立つのに,コンピュータ画面とは「目と目を合わせて」座るという,おかしな位置関係である.持ち運びできるキャンプスツールを用いれば,「目の高さ」が揃い,本当の会話が可能になるだろうか?
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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穿孔鼓膜より可視化された遺残性アブミ骨動脈
Persistent Stapedial Artery Visualized through Perforated Tympanic Membrane29 歳の女性が,以前に留置された鼓膜チューブに起因する右鼓膜穿孔で受診した.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱の鳥瞰図
Bird's-Eye View of Feverこの双方向の特集記事では,78 歳の男性の症例を紹介する.4 ヵ月にわたる疲労の悪化,全身の筋力低下,食欲不振がみられた.あなたの診断・治療技術を NEJM.org で試してみてください.
GENOMIC MEDICINE INTERACTIVE TIMELINE
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遺伝子,ゲノム,心血管疾患
Genes, Genomes, and Cardiovascular Diseaseこの双方向の年表では,過去 40 年間に心血管疾患領域に影響を及ぼしたゲノムに関する進歩を示す.
PERSPECTIVE VIDEO ROUNDTABLE
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個人への義務化の合憲性
Constitutionality of the Individual Mandateこのビデオ討論会では Wendy Mariner が司会を務め,法学者の Jack Balkin,Ilya Somin とともに,連邦政府による個人の医療保険加入の義務化は違憲であるとして提起された多数の訴訟に焦点を当てて討議を行う.