- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 21, 2013
Vol. 369 No. 21
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
中国におけるポリオ集団発生の制御
Control of a Poliomyelitis Outbreak in China2011 年に新疆で輸入野生型ポリオウイルスへの集団感染が認められるまで,中国では 20 年近く野生型ポリオウイルスの伝播と感染は認められなかった.4,400 万回のワクチン接種など,集団感染を制御する取組みが報告されている.
-
黒人アメリカ人と白人アメリカ人のビタミン D 状態
Vitamin D Status in Blacks and Whitesこの研究では,黒人のビタミン D 結合蛋白濃度が低いことに関連するビタミン D 結合蛋白遺伝子の多型によって,黒人の総 25-ヒドロキシビタミン D 濃度は白人よりも低いにもかかわらず,生体利用されるビタミン D 濃度は白人と同程度になっていることが示された.
-
ナッツの摂取と死亡
Nut Consumption and Mortality2 つの大規模調査のデータを用いたこの解析では,ナッツの摂取が多いほど,死亡リスクが低かった.ナッツ 1 盛り(28 g)を週 7 回以上食べた人では,食べなかった人と比較して死亡リスクが 20%低かった.
-
短報:変異プロラクチン受容体と家族性高プロラクチン血症
Brief Report: Mutant Prolactin Receptor and Familial Hyperprolactinemia著者らは,生殖細胞系列の,プロラクチンへの感受性低下をもたらす機能喪失変異に起因する家族性高プロラクチン血症の症例を報告している.家族性高プロラクチン血症は,プロラクチン受容体遺伝子 PRLR のヘテロ接合変異により生じると考えられる.
REVIEW ARTICLE
-
ビリルビン誘発性神経障害
Bilirubin-Induced Neurologic Damageビリルビン誘発性神経障害をもたらす分子イベントと細胞イベントの複雑なカスケードは,完全には明らかにされていない.この概説では,ビリルビン誘発性脳障害,ならびにその発症機序と予防に関する最近の洞察について論じている.
SPECIAL REPORT
-
ルワンダにおける保健人材育成プログラム
Human Resources for Health Program in Rwanda著者らは,ルワンダにおける医療従事者の質を高め,数を増やすために,米国の医学部,看護学部,歯学部,公衆衛生学部の継続的な協力のもと取り組まれている,保健人材育成プログラムについて論じている.
PERSPECTIVE
-
鉄道,産業界,外科
Railways, Industry, and Surgeryリスク管理は,1870 年代に,鉄道や製造分野における前例もあり外科に導入された.リスクに対するこのような新たな姿勢によって,外科的介入はより多く実施されるようになり,この領域の発展に重要な役割を果たした.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
ベーチェット病における心内膜石灰化
Endocardial Calcification in Behçet's Diseaseベーチェット病を有し,30 年にわたる口腔潰瘍,外陰部潰瘍,結節性紅斑の既往がある 68 歳の男性が,進行する下肢浮腫と呼吸困難のため受診した.身体診察により,胸部と腹壁に静脈瘤が認められた.
CLINICAL DECISIONS
-
若年スポーツ選手の心臓スクリーニング
Cardiac Screening of Young Athletes若年スポーツ選手は,スポーツに参加する前に心臓スクリーニングを受けるべきか? 最新の Clinical Decisions の記事では,議論の分かれるこのテーマに対する専門家 4 人の意見を提示し,ダラスでの米国心臓協会(AHA)学術集会における討論と連携させている.NEJM.org で投票しコメントを述べてください.
QUICK TAKE ANIMATION
-
ナッツの摂取と死亡
Nut Consumption and Mortalityナッツの摂取と死亡に関する新たな研究が,短いアニメーションにまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
医療における消費者主義を促進する
Promoting Consumerism in Health CareRobert Huckman が,公表されたデータと,医療における消費者主義への転換について論じている.