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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
March 13, 2014
Vol. 370 No. 11
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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再発慢性リンパ性白血病に対するイデラリシブ
Idelalisib in Relapsed CLLリツキシマブを投与されていた再発慢性リンパ性白血病患者を対象としたイデラリシブのプラセボ対照試験は,イデラリシブにより奏効率,無増悪生存率,全生存率の有意な改善が認められたため,早期に中止された.
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低悪性度リンパ腫に対するイデラリシブ
Idelalisib in Indolent LymphomaPI3K のδアイソフォームを阻害するイデラリシブにより,治療歴のある低悪性度非ホジキンリンパ腫患者の 60%近くで腫瘍抑制が認められた.効果は中央値で 11 ヵ月持続した.グレード 3 以上の毒性作用は患者の 13~27%に認められた.
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PKA 触媒サブユニットと副腎性クッシング症候群
PKA Catalytic Subunit and Adrenal Cushing’s Syndromeコルチコトロピン非依存性クッシング症候群は,副腎皮質の腫瘍や過形成が原因で生じる.PRKACA の生殖細胞系列における重複は両側副腎過形成を引き起こし,一方,体細胞変異は片側コルチゾール産生副腎腺腫を引き起こすことが報告された.
SPECIAL ARTICLE
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オンタリオ州における手術安全チェックリスト
Surgical Safety Checklists in Ontarioオンタリオ州では,すべての病院に対し,手術安全チェックリストの遵守状況の公開が 2010 年 7 月から義務付けられた.管理データの研究において,チェックリストの導入は,手術死亡および手術合併症の有意な減少とは関連していなかった.
REVIEW ARTICLE
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MRSA の時代における皮膚膿瘍の管理
Management of Skin Abscesses in the Era of MRSA膿瘍の発生率が上昇しており,市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が一般的になった.この概説では,超音波検査の役割を説明し,皮膚膿瘍の管理と抗菌薬の使用に関する手引きを提供する.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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頭痛,嘔吐,複視を呈する男性
A Man with Headache, Vomiting, and Diplopia29 歳の男性が,頭痛,嘔吐,羞明,複視,項部硬直のため入院した.男性は東南アジア出身であった.脳画像検査により軟膜にびまん性の増強が認められた.培養は無菌であった.
PERSPECTIVE
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William のケアをする
Caring for William精神疾患の男性ホームレスの保護施設で働く医学生が,入居者の William を,自分の患者と考えていることに気づく.しかし,それは William がもっとも望まないことであり,彼の要求を満たすことは現医療制度では不可能である.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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硬膜外膿瘍と腫脹性腫瘍を引き起こす副鼻腔炎
Sinusitis Causing Epidural Abscess and Puffy Tumorそれまで健康であった13 歳の男児が,額の,柔らかく境界明瞭で,疼痛を伴わない腫脹のため耳鼻咽喉科を受診した.副鼻腔炎の明確な症状はなかったが,3 週間にわたり頭痛と波状熱を呈していた.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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新生児に対する末梢挿入中心静脈カテーテル留置
Peripherally Inserted Central Catheter Placement in the Neonate新生児の患児では,生命維持を目的とした薬物と栄養の送達のために,長期にわたる血管アクセスが必要になることが多い.この動画では,新生児に対する末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC)留置を示す.
QUICK TAKE ANIMATION
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マラリアを越えて
Beyond Malaria発熱を呈するが,マラリア陰性のアフリカの小児に対するケアが,短いアニメにまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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妊娠と自主性
Pregnancy and AutonomyJeffrey Ecker が,最近の Marlise Muñoz 訴訟と,その法的・倫理的・臨床的意味について論じている.