ORIGINAL ARTICLES

• 心不全に対するアンジオテンシン–ネプリライシン阻害薬
  Angiotensin–Neprilysin Inhibition in Heart Failure

  重症心不全患者において，アンジオテンシン受容体–ネプリライシン阻害薬 LCZ696 を，ACE 阻害薬エナラプリルと比較した．LCZ696 は，全死亡率を含むすべての評価項目においてエナラプリルよりも優れていた．

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• フィラデルフィア染色体様急性リンパ性白血病
  Ph-like Acute Lymphoblastic Leukemia

  急性リンパ性白血病（ALL）の若年成人の約 25%は，フィラデルフィア染色体様（Ph-like）の遺伝型を有している．この遺伝型は，従来の治療での予後不良に関連している．この遺伝子発現研究では，Ph-like ALL 症例の大部分で，現在利用可能な薬剤の標的であるキナーゼの活性化がみられることが明らかにされた．

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• ST 上昇型心筋梗塞におけるチカグレロル
  Ticagrelor in STEMI

  この試験では，ST 上昇型心筋梗塞の患者を対象に，抗血小板薬チカグレロルを救急車内で投与した場合とカテーテル検査室内で投与した場合とを比較した．病院到着前の投与により，経皮的冠動脈インターベンション前の冠動脈再灌流は改善しなかったが，ステント血栓症のリスクは低下した．

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• アンドロゲン受容体と前立腺癌
  The Androgen Receptor and Prostate Cancer

  アンドロゲン受容体とアンドロゲン合成を標的とするエンザルタミドとアビラテロンは，去勢抵抗性前立腺癌の治療に用いられる．アンドロゲン受容体のスプライスバリアントは両剤に対する抵抗性と関連している．

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REVIEW ARTICLE

• 膵腺癌
  Pancreatic Adenocarcinoma

  膵癌は主に腺癌であり，症例の大半で KRAS の活性化変異がみられる．限局癌には外科的切除が有効である可能性があり，進行癌は併用化学療法によっていくらかの緩和が得られる．

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CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

• 発疹，頭痛，発熱，悪心，羞明を呈する男性
  A Man with a Rash, Headache, Fever, Nausea, and Photophobia

  39 歳の男性が，重症の接触皮膚炎に対してプレドニゾン投与を受けた 10 日後に，頭痛，悪心，羞明のため入院した．脳脊髄液の検査にて白血球とグラム陽性球菌を認めた．診断検査が行われた．

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PERSPECTIVE

• 心不全治療におけるパラダイムシフト
  Paradigm Shifts in Heart-Failure Therapy

  駆出率が低下した心不全に対する治療が新時代を迎えているため，その歴史観を，1986 年以降に本誌で発表された心不全治療の無作為化比較試験 26 件の年表で示す（NEJM.org）．

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