The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

November 27, 2014
Vol. 371 No. 22

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • マルファン症候群におけるアテノロールとロサルタンの比較
    Atenolol versus Losartan in Marfan’s Syndrome

    この試験では,マルファン症候群の小児と若年成人を,アテノロールを投与する群とロサルタンを投与する群に無作為に割り付け,3 年間追跡した.大動脈基部拡張量に群間で有意差は認められなかった.

  • NPC1L1 の変異と冠動脈心疾患
    NPC1L1 Mutations and Coronary Heart Disease

    冠動脈心疾患患者および対照の 16 コホートで行ったエクソンの配列決定および遺伝型決定により,NPC1L1 の不活性化変異が同定された.変異の保有者は,非保有者と比較して,血漿 LDL コレステロール濃度が低く,冠動脈心疾患リスクが低かった.

  • コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病
    Ebola Virus Disease in DRC

    西アフリカでエボラウイルス病(EVD)が流行する最中,赤道アフリカのコンゴ民主共和国でも EVD が同定された.疫学および分子データから,コンゴにおける集団発生は,同国における過去の EVD 集団発生と関連しており,西アフリカから伝播したものではなかったことが示されている.

  • シエラレオネにおけるエボラウイルス病の転帰
    EVD Outcomes in Sierra Leone

    この報告では,西アフリカのシエラレオネで発生しているエボラウイルス病(EVD)について,一部の初期症例の臨床像が報告され,生存に関連する因子の特徴が述べられている.

REVIEW ARTICLE

  • 離脱性せん妄の認識と管理
    Recognition and Management of Withdrawal Delirium

    アルコール離脱症候群は過小診断されており,十分な研究は行われていない.予防と治療には,対症療法とベンゾジアゼピン系薬の投与がある.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • ダニ寄生が疑われる女性
    A Woman with Suspected Mite Infestation

    薬物依存の既往がある 35 歳の女性が,ダニ寄生が原因と考えられる発疹のため救急受診した.女性は皮膚に虫がいるのを見たという.診察にて全身に擦過傷を認めたが,中背部には認められなかった.

HEALTH LAW, ETHICS, AND HUMAN RIGHTS

  • 有効性比較研究におけるリスクの概念
    The Concept of Risk in CER

    被験者保護局(OHRP)が,有効性比較研究では,標準治療のすべてのリスクを開示することを求めるガイドライン案を発表した.著者らは,そのようなリスクは研究に参加すること自体のリスクではないと主張し,また,この提案は患者を混乱させ,誤った方向に導くと主張している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 気腫性腎盂腎炎
    Emphysematous Pyelonephritis

    気腫性腎盂腎炎

    最近腎盂腎炎の治療を受けた,糖尿病を有し血糖コントロールが不良な 67 歳の女性が,敗血症性ショックの状態で救急受診した.単純 CT にて,左腎実質に広範なガス集積を認めた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 腹部大動脈瘤
    Abdominal Aortic Aneurysms

    腹部大動脈瘤破裂は高い死亡リスクと関連している.血管内治療により,開腹手術と比較して,周術期の合併症発生率と死亡率は低下するが,両手技の長期死亡率は同程度である.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 臨床試験データを共有する
    Sharing Clinical Trial Data

    Brian Strom が,GlaxoSmithKline 社のデータ共有イニシアチブの 1 年目について論じている.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 悪寒を伴う発熱
    A Chilly Fever

    悪寒を伴う発熱

    この双方向の特集記事では,悪寒戦慄,悪心,重度の頭痛を伴う発熱が 1 週間続いた 30 歳の男性の症例を紹介する.これまで健康状態は良好であった.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.