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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 22, 2016
Vol. 375 No. 25

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • PCI を施行する心房細動患者における出血
    Bleeding in Patients with AF Undergoing PCI

    この試験では,抗血小板薬 2 剤とビタミン K 拮抗薬を併用する標準療法と,リバーロキサバンと抗血小板薬を併用する 2 つのレジメンとを比較した.リバーロキサバンを投与した 2 群では出血の発生率が低く,心血管イベントの予防効果は 3 群で同程度であった.

  • アフリカにおける熱帯熱マラリア原虫による死亡の分布
    Mapping Plasmodium falciparum Mortality in Africa

    マラリアは依然として,世界的に,とくにサハラ以南のアフリカにおいて死亡の主な原因である.サハラ以南のアフリカ全域における過去 25 年間のマラリア関連死亡の動向が報告されている.

  • 急性中耳炎に対する抗菌薬投与期間の短縮
    Shortened Antimicrobial Treatment for Acute Otitis Media

    中耳炎に罹患した生後 6~23 ヵ月の児に対する抗菌薬の 5 日間の投与は,標準的な 10 日間の投与と比較して好ましくない転帰に関連した.投与期間の短縮により,有害事象の発現率が低くなることも,抗菌薬耐性の出現率が低くなることもなかった.

  • てんかん重積状態に対する低体温療法
    Therapeutic Hypothermia in Status Epilepticus

    痙攣性てんかん重積状態の患者に,標準治療に加えて目標体温 32~34℃で冷却を 24 時間行っても,90 日の時点で良好な転帰が得られる割合に標準治療と比較して有意な効果は認められなかった.

REVIEW ARTICLE

  • 新生児薬物離脱症候群
    Neonatal Abstinence Syndrome

    オピオイドを服用している母親から生まれた児には,出生後にオピオイド離脱症状がみられることがある.早期発見と,薬物介入・非薬物介入を組み合わせた全体的(holistic)治療が,転帰の改善に有用である可能性がある.

PERSPECTIVE

  • アフリカ人の小児における重症マラリア
    Severe Malaria in African Children

    今日では,アフリカ人の 57%が中等度から高度のマラリア伝播が認められる地域に居住しており,10 ヵ国の 87%の人々がきわめて高い強度の伝播にさらされている.サハラ以南のアフリカでは,毎日約 1,200 人の小児がマラリアで死亡している.

  • 日常のこと
    All in a Day’s Work

    ブラジルの集中治療専門医は,毎日,どの患者に,その患者が必要としている治療を行うべきかという,残酷な選択に直面している.呼吸不全の 32 歳の女性に体外式膜型人工肺を用いるべきか? それとも,その金は抗菌薬 1,250 錠に充てるべきか?

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 突き出した足による子宮破裂
    Uterine Rupture with Protruded Legs

    突き出した足による子宮破裂

    33 歳の女性が妊娠 22 週で受診した.ルーチンの超音波検査にて,羊膜囊に巨大ヘルニアを認める.MRI にて,左子宮壁に 2.5 cm の穿孔と,胎児足部の入った巨大な羊膜の瘤(amniocele)を認める.

NEJM QUICK TAKE

  • 幼児の急性中耳炎を治療する
    Treating Acute Otitis Media in Young Children

    幼児の急性中耳炎を治療する

    米国の小児に抗菌薬が処方される原因としてもっとも多いのは急性中耳炎であり,通常は 10 日間投与される.抗菌薬耐性に対する懸念が高まっていることから,転帰に影響を及ぼさずに投与期間を短縮することは可能であろうか? 新たな研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 公衆衛生局長官による行動の呼びかけ
    The Surgeon General’s Call to Action

    Vivek Murthy が,米国におけるオピオイド依存症と誤用への対処を掲げる自身の運動について論じている.