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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
February 16, 2017
Vol. 376 No. 7
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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生育限界で出生した児の生存と神経発達
Survival and Neurodevelopment among Periviable Infants在胎 22~24 週で出生した児の生存と神経発達転帰を修正月齢 18~22 ヵ月の時点で評価した研究において,神経発達障害なしでの生存率は 2000 年から 2011 年にかけて上昇したことが示された.
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EGFR 変異肺癌に対するオシメルチニブ
Osimertinib in EGFR-Mutated Lung Cancerチロシンキナーゼ阻害薬が無効であった変異 EGFR(T790M)を有する非小細胞肺癌患者を対象とした無作為化試験において,オシメルチニブは,プラチナ製剤とペメトレキセドの併用と比較して,無増悪生存期間が有意に長いことに関連した.
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2 型糖尿病に対する肥満手術と内科治療との比較
Bariatric Surgery or Medical Therapy for Type 2 Diabetes治療後 5 年のデータから,2 型糖尿病で BMI が 27~43 の患者では,肥満手術と強化内科治療の併用は,強化内科治療単独と比較して,高血糖の改善または消失に有効であることが示され,これは BMI が 35 未満の患者であっても同様であった.
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関節リウマチに対するバリシチニブ
Baricitinib in Rheumatoid Arthritisメトトレキサートによる基礎療法を受けている関節リウマチ患者 1,307 例を対象とした第 3 相無作為化試験において,経口 JAK1・JAK2 阻害薬バリシチニブは,プラセボ,抗腫瘍壊死因子αモノクローナル抗体アダリムマブと比較して,優れた有効性を示した.
SPECIAL ARTICLE
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オピオイド処方と長期使用のリスク
Opioid Prescribing and Risk of Long-Term Use救急受診したメディケア患者を対象とした解析で,オピオイドの処方率は救急医によって大きく異なっていた.オピオイドを処方する頻度の高い医師の治療を受けた患者は,長期にわたりオピオイドを使用する割合が高かった.
REVIEW ARTICLE
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FDA による処方薬の規制
FDA Regulation of Prescription Drugsこの 5 年間に米国食品医薬品局(FDA)は 182 種類の新薬を承認した.この総説では,ベネフィット・リスク評価,医薬品表示,リスク評価・緩和戦略,市販後調査の方法など,FDA の医薬品承認プロセスを説明している.
PERSPECTIVE
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流行性感染症に対する新たなワクチン
New Vaccines against Epidemic Infectious Diseases国際的な感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は,流行性感染症ワクチンの開発に対し,とくに市場的インセンティブだけでは不十分な場合に,奨励,出資,連携を行うことを目的として新たに組織された.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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好酸球性中耳炎
Eosinophilic Otitis Media50 歳の男性が,6 ヵ月間続く両耳の疼痛,耳漏,進行性難聴を訴えて受診した.両側外耳道にポリープ状腫瘤が認められた.
NEJM QUICK TAKE
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進行非小細胞肺癌に対するオシメルチニブ
Osimertinib in Advanced Non–Small-Cell Lung CancerEGFR チロシンキナーゼ阻害薬は,非小細胞肺癌の標準治療薬である.腫瘍縮小効果は高いが,9~13 ヵ月後にほとんどの患者で病勢進行が認められる.無増悪生存期間を延長させる方法はあるのか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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フェンタニル危機
The Fentanyl CrisisRichard Frank が,米国におけるフェンタニル関連死亡の増加について論じている.