ORIGINAL ARTICLES

• mRNA ベースの SARS-CoV-2 ワクチンの安全性と有効性
  Safety and Efficacy of an RNA-Based SARS-CoV-2 Vaccine

  SARS-CoV-2 スパイク蛋白をコードする RNA 分子を含有するワクチンを，3 週間隔で 2 回注射する試験が行われた．2 回目の注射後，中央値 2 ヵ月間の追跡期間中に，プラセボ接種を受けた 162 例とワクチン接種を受けた 8 例が Covid-19 を発症した．副作用は主に軽度～中等度の注射部位の疼痛と腫脹であった．

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• 慢性硬膜下血腫に対するデキサメタゾン
  Dexamethasone in Chronic Subdural Hematoma

  慢性硬膜下血腫患者を対象に 2 週間のデキサメタゾン投与とプラセボ投与とを比較した試験で，6 ヵ月の時点での修正 Rankin スケールの良好な転帰は，プラセボ群のほうがデキサメタゾン群よりも多かったが，血腫除去術の再施行の頻度はプラセボ群のほうが高かった．

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• 重症成人炎症性疾患の調査
  Sleuthing Out a Severe Adult Inflammatory Disorder

  今回炎症性疾患の遺伝的原因が発見されたことで，これまで遺伝学者たちは，DNA シーケンシングによるスクリーニングで得られた候補変異を絞り込む際に，「風呂の水と一緒に赤子を捨てる」，すなわち大事なものを不要なものと一緒に捨てていたことが示された．

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• 乳児に対する輸血のヘモグロビン閾値
  Hemoglobin Transfusion Thresholds in Infants

  超低出生体重早産児を対象とした非盲検無作為化多施設共同試験で，赤血球輸血に高いヘモグロビン閾値を用いても，早産の程度で補正した生後 22～26 ヵ月時点での神経発達障害を伴わない生存は改善されなかった．

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REVIEW ARTICLE

• 炎症性腸疾患の病態生理
  Pathophysiology of Inflammatory Bowel Diseases

  

  炎症性腸疾患（IBD）研究により，消化管粘膜における免疫応答の攪乱と，腸内微生物叢で推定される攪乱が原因因子として特定された．この成果が，さまざまな抗炎症薬を使用した IBD コントロールの向上につながっている．

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CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

• 記憶喪失と奇妙な行動を呈する男性
  A Man with Memory Loss and Odd Behavior

  

  ワルデンシュトレームマクログロブリン血症の既往を有する 62 歳の男性が，記憶喪失，人格変化，奇妙な行動を訴えて受診した．1 年前，男性は注意欠如・多動性障害，適応障害，回避性パーソナリティ障害と診断された．診断が下された．

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CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

• SARS-CoV-2 の予防接種をする
  Vaccinating against SARS-CoV-2

  SARS-CoV-2 は流行初期に変異し，現在ではこの変異型が世界的にもっとも流行している遺伝子型である．現在臨床試験で検討されているワクチンは，このウイルスの「祖先」型に基づいている．これらのワクチンは変異型に対して有効なのであろうか？　最近の研究がいくつかの手がかりを示している．

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