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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 28, 2021
Vol. 384 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 心房細動に対するクライオアブレーション
    Cryoablation for Atrial Fibrillation

    未治療の有症候性発作性心房細動患者を,抗不整脈薬療法群とクライオアブレーション群に無作為に割り付けた.1 年の時点での心房細動の再発率は,クライオアブレーションのほうが薬物療法よりも有意に低かった.

  • 心房細動に対する初回治療としてのクライオバルーンアブレーション
    Cryoballoon Ablation as Initial Therapy for AF

    リズムコントロール療法歴のない発作性心房細動患者を対象とした多施設共同試験で,クライオバルーンアブレーションは,抗不整脈薬療法と比較して 1 年の時点で治療が成功している患者の割合が有意に高く,手技に関連する有害事象の発現率は低かった.

  • 間質性肺疾患に対するトレプロスチニル吸入
    Inhaled Treprostinil in Interstitial Lung Disease

    間質性肺疾患による肺高血圧症の患者が,トレプロスチニル吸入群とプラセボ群に無作為に割り付けられた.16 週の時点で,トレプロスチニル吸入群は,6 分間歩行試験で評価した運動耐容能がプラセボ群と比較して有意に改善した.

  • 緊急避妊を目的としたレボノルゲストレル UD と銅付加 IUD との比較
    Levonorgestrel vs. Copper IUD for Emergency Contraception

    無作為化非劣性試験で,受診前の 5 日間に避妊なしまたは避妊に失敗した性交渉を 1 回以上行った(試験群の割付けを知らされていない)参加者を対象に,緊急避妊を目的としたレボノルゲストレル子宮内避妊器具(IUD)と銅付加 IUD が比較された.レボノルゲストレル IUD は,1 ヵ月の時点での妊娠率に関して非劣性であることが示された.

  • 生命維持治療中止後の心臓の活動再開
    Return of Cardiac Activity after Withdrawal of Life Support

    生命維持治療を計画どおりに中止し,心臓死の基準により心臓が停止した死後の患者 480 例のうち 14%で,脈が触知不能となった後に動脈カテーテルによるモニタリングで 5 mmHg 超の血圧の回復が 1 サイクル以上認められ,すべて 5 分以内に発生していた.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 一過性の視力障害を呈した男性
    A Man with Transient Vision Loss

    48 歳の男性が,急性視力障害が 1 時間続いて受診した.既往歴は,疲労,過去 1 年間での 4.5 kg の体重減少,過去 2 ヵ月間の咀嚼時の両顎の痛みであった.正球性貧血,アミノトランスフェラーゼ値とアルカリホスファターゼ値の上昇が認められた.診断検査が行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 拍動する下腿
    A Pulsating Leg

    拍動する下腿

    生後 21 ヵ月の男児が,最近虫に刺されたと考えられる左下腿の瘙痒を伴う皮疹で受診した.男児の下腿に認められた,クインケ徴候と呼ばれる拍動する紅斑を動画で示す.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 心房細動
    Atrial Fibrillation

    心房細動

    心房細動の管理では,治療可能な危険因子に対する治療,推定される脳卒中リスクに基づく抗凝固療法,レートコントロール,適応がある場合には洞調律維持のためのカテーテルアブレーションまたは抗不整脈薬投与が行われる.

ORIGINAL ARTICLE VIDEOS

  • 血圧と心電図の波形
    Blood-Pressure and ECG Waveforms

    血圧と心電図の波形

    生命維持治療中止後の,心臓活動の停止と再開を示す波形を 3 本の動画で紹介する.

NEJM QUICK TAKE

  • 心房細動の洞調律を維持する
    Maintaining Sinus Rhythm in Atrial Fibrillation

    心房細動の洞調律を維持する

    心房細動は,予防療法を行わなければ患者の 90%で再発する.ガイドラインでは抗不整脈薬の使用が推奨されているが,抗不整脈薬は有効性が限定的であり,重大な副作用がある.高周波エネルギーを用いた早期のカテーテルアブレーションの試験では結論は得られていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 感染性心内膜炎を有する人々をケアする
    Caring for People with Infective Endocarditis

    Michael Incze が,心内膜炎に対する集学的ケアチームの構築や,物質使用に関連するスティグマの軽減について論じている.