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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 21, 2023
Vol. 389 No. 12

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 肥満患者の心不全に対するセマグルチド
    Semaglutide for Heart Failure in Patients with Obesity

    駆出率の保たれた心不全と肥満を有する患者において,セマグルチド(2.4 mg)によって,プラセボと比較して,心不全症状と身体的制限が軽減し,運動機能が改善した.

  • Covid-19 の治療に用いる吸入フルチカゾンフランカルボン酸エステル
    Inhaled Fluticasone Furoate for Treatment of Covid-19

    プラットフォーム無作為化試験で,SARS-CoV-2 による急性感染症状を有する外来患者に吸入フルチカゾンフランカルボン酸エステルによる治療を行っても,プラセボを投与した場合と比較して,回復までの期間は短くならなかった.

  • 前臨床期アルツハイマー病に対するソラネズマブの試験
    Trial of Solanezumab in Preclinical Alzheimer's Disease

    脳内アミロイド沈着がみられるが,認知機能が正常な人において,ソラネズマブ(単量体アミロイドを標的とする抗体)は,4.5 年の期間中,プラセボと比較して,認知機能低下を抑制しなかった.

  • 小児神経膠腫における BRAF 経路の標的化
    Targeting BRAF Pathway in Pediatric Glioma

    BRAF V600 変異陽性の小児低悪性度神経膠腫患者にダブラフェニブとトラメチニブを併用した場合,標準化学療法を行った場合と比較して,無増悪生存期間が長く,グレード 3 の有害事象が少なかった.

REVIEW ARTICLE

  • 中心ライン関連血流感染
    Central Line– Associated Bloodstream Infections

    中心ライン関連血流感染

    この総説では,中心ライン関連血流感染に寄与する患者因子,医療提供者因子,デバイス因子を概説し,予防戦略について考察している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 網膜動脈分枝閉塞症の移動する栓子
    Migrating Emboli in Branch Retinal Artery Occlusion

    男性が,左眼の突然の下方視野欠損で受診した.眼底検査で,網膜中心動脈の上部に複数の栓子を認めたが,翌日には認められなかった.

DOUBLE TAKE

  • 2 型糖尿病の診断後
    Type 2 Diabetes, after the Diagnosis

    2 型糖尿病の診断後

    4 部構成の Double Take の連続シリーズの第 2 回は,2 型糖尿病の治療と教育を患者ごとに個別化することと,健康の不公平性が糖尿病管理に及ぼす影響を考慮に入れることについて論じている.

NEJM QUICK TAKE

  • 肥満者の心不全に対するセマグルチド
    Semaglutide in Heart Failure with Obesity

    肥満者の心不全に対するセマグルチド

    駆出率の保たれた心不全患者の多くは肥満である.肥満を標的とする治療により,心不全症状と身体的制限を軽減できるかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • Covid-19 外来患者に対する吸入フルチカゾンフランカルボン酸エステル
    Inhaled Fluticasone Furoate for Covid-19 Outpatients

    軽症~中等症の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に対する吸入フルチカゾンフランカルボン酸エステルの早期使用は,進行を予防しなかった.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 前臨床期アルツハイマー病に対するソラネズマブ
    Solanezumab in Preclinical Alzheimer's Disease

    前臨床期アルツハイマー病に対するソラネズマブ

    アルツハイマー病の病理学的プロセスは,認知障害が臨床的に明らかになる 10 年以上前に始まる.前臨床期の段階で,認知機能の低下を抑制する治療が必要である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 小児低悪性度神経膠腫に対するダブラフェニブとトラメチニブの併用
    Dabrafenib plus Trametinib in Pediatric Low-Grade Glioma

    小児低悪性度神経膠腫に対するダブラフェニブとトラメチニブの併用

    小児低悪性度神経膠腫は,BRAF V600E 変異を有することが多い.ダブラフェニブは BRAF V600 変異を標的とする BRAF 阻害薬である.BRAF V600 変異陽性の小児低悪性度神経膠腫に対する,ダブラフェニブとトラメチニブの併用に関する新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • マンモグラフィの勧告に関する考察
    Examining Mammography Recommendations

    マンモグラフィの勧告に関する考察

    Steven Woloshin が,マンモグラフィ検診の開始年齢に関する米国予防医学専門委員会の最新の勧告について考察している.