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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 7, 2023
Vol. 389 No. 23

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • KRAS 変異陽性大腸癌に対するソトラシブとパニツムマブの併用
    Sotorasib plus Panitumumab in KRAS-Mutated Colorectal Cancer

    化学療法抵抗性 KRAS 変異陽性大腸癌患者において,G12C 特異的 KRAS 阻害薬ソトラシブと抗 EGFR 抗体パニツムマブの併用投与は,標準治療に対する優越性を示した.

  • 新規発症 1 型糖尿病におけるバリシチニブとβ細胞
    Baricitinib and β-Cells in New-Onset Type 1 Diabetes

    1 型糖尿病を最近発症した患者を対象とした試験で,ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブの投与を受けた患者は,プラセボの投与を受けた患者よりも 48 週の時点での C-ペプチド濃度が高く,β細胞機能が維持されていることが示唆された.

  • 新たに診断された 1 型糖尿病の若年者に対するテプリズマブ
    Teplizumab in Youth with Newly Diagnosed Type 1 Diabetes

    1 型糖尿病と新たに診断された若年者を対象とした第 3 相無作為化試験で,抗 CD3 ヒトモノクローナル抗体テプリズマブの 2 コースによって,β細胞機能が維持された.

  • FRα 陽性の白金製剤抵抗性卵巣癌に対する MIRV
    MIRV in FRα-Positive, Platinum-Resistant Ovarian Cancer

    ミルベツキシマブ ソラブタンシン-gynx(mirvetuximab soravtansine-gynx:MIRV)は,葉酸受容体α(FRα)を標的とする抗体薬物複合体である.FRα 陽性の白金製剤抵抗性卵巣癌の女性のうち,MIRV の投与を受けた女性の全生存期間の中央値は 16.46 ヵ月であり,化学療法を受けた女性では 12.75 ヵ月であった.

REVIEW ARTICLE

  • 気候変動に対する水系感染症の感受性
    Waterborne Disease Sensitivity to Climate Change

    気候変動に対する水系感染症の感受性

    この総説では,気候耐性のある水処理・配水システムや,早期警告システムの改善など,気候に感受性のある水系感染症のリスクを低下させるための適応的戦略について論じている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • よちよち歩き骨折
    Toddler’s Fracture

    よちよち歩き骨折

    生後 20 ヵ月の男児が,押されて転倒した 2 時間後に,左下腿の疼痛と腫脹が現れたため連れてこられた.X 線写真で,脛骨骨幹部に,わずかな転位を伴う螺旋骨折が認められた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • パズルのピースを集める
    Collecting Puzzle Pieces

    パズルのピースを集める

    64 歳の男性が,蕁麻疹様皮疹の評価のために受診した.この 7 年間,主に体幹と大腿に,痛みや痒みを伴わない皮疹が 1 ヵ月に約 1 回出現しているという.

EDITORIAL

  • 医学と本誌における過去の不公正
    Historical Injustices in Medicine and the Journal

    医学と本誌における過去の不公正

    新シリーズでは,本誌がその歴史のなかで存続させてきた偏見や不公正について検討する.過去を清算することで,将来の害を防ぐ一助になればという願いが込められている.

NEJM QUICK TAKE

  • KRAS 変異陽性大腸癌に対するソトラシブとパニツムマブの併用
    Sotorasib plus Panitumumab in KRAS-Mutated Colorectal Cancer

    KRAS 変異陽性大腸癌に対するソトラシブとパニツムマブの併用

    KRAS G12C 変異陽性の転移性大腸癌患者では,KRAS G12C 阻害薬と EGFR 阻害薬の併用が有効な戦略となる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 新規発症 1 型糖尿病におけるバリシチニブとβ細胞機能
    Baricitinib and β-Cell Function in New-Onset Type 1 Diabetes

    1 型糖尿病を新たに発症した患者では,ヤヌスキナーゼ(JAK)1・JAK2 の阻害薬であるバリシチニブによりβ細胞機能が維持され,代謝指標が改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 卵巣癌に対するミルベツキシマブ ソラブタンシン
    Mirvetuximab Soravtansine in Ovarian Cancer

    白金製剤抵抗性の卵巣癌患者の生存期間を改善することが示されている治療薬はない.ミルベツキシマブ ソラブタンシン-gynx は,この疾患に対して,最近承認されたファーストインクラスの薬剤である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.