The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

February 9, 2006 Vol. 354 No. 6

前立腺肥大症に対するノコギリヤシ
Saw Palmetto for Benign Prostatic Hyperplasia

S. Bent and Others

背景

ノコギリヤシ(saw palmetto)は,米国で 200 万人以上の男性が前立腺肥大症の治療に用いており,米国食品医薬品局が認可した薬物の代替品として推奨されることが多い.

方 法

この二重盲検試験では,前立腺肥大症で中等度から重度の症状を呈する 49 歳を超える男性 225 例を,ノコギリヤシ抽出物(1 回 160 mg,1 日 2 回)またはプラセボに無作為に割付けた.主要転帰指標は,米国泌尿器科学会症状指標(American Urological Association Symptom Index;AUASI)のスコア変化および最大尿流量率の変化とした.副次的転帰指標は,前立腺の大きさ,排尿後の残尿量,QOL,検査値,報告された有害作用の割合などの変化とした.

結 果

1 年間の研究期間では,AUASI スコア(平均差,0.04 点;95%信頼区間 -0.93~1.01),最大尿流量率(平均差,0.43 mL/分;95%信頼区間 -0.52~1.38),前立腺の大きさ,排尿後の残尿量,QOL,血清 PSA 値のいずれの変化についても,ノコギリヤシ群とプラセボ群のあいだで有意差はみられなかった.副作用の発生率は両群で同等であった.

結 論

この研究では,ノコギリヤシで前立腺肥大症の症状や客観的指標は改善しなかった.(ClinicalTrials.gov 番号:NCT00037154)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2006; 354 : 557 - 66. )