The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 2, 2006 Vol. 355 No. 18

歯周病治療と早期産のリスク
Treatment of Periodontal Disease and the Risk of Preterm Birth

B.S. Michalowicz and Others

背景

母親の歯周病は,早期産ならびに低出生体重のリスク上昇と関連している.非外科的な歯周病治療が早期産に与える影響について検討した.

方 法

妊娠 13~17 週の女性を,歯石除去とルートプレーニングを妊娠 21 週以前に実施する群(治療群 413 例)と出産後に実施する群(対照群 410 例)に,無作為に割り付けた.また,治療群の女性は,月 1 回歯面研磨を受け,口腔衛生に関する指導を受けた.妊娠終了時の妊娠週数を,あらかじめ主要転帰と定義した.副次的転帰は,出生体重,および在胎週数に比して小さい産児の割合とした.

結 果

追跡解析の結果,早期産(妊娠 37 週未満)であったのは,治療群の女性 407 例中 49 例(12.0%)(44 例が生産児),対照群の女性 405 例中 52 例(12.8%)(38 例が生産児)であった.歯周病治療により歯周炎は改善したが(P<0.001),早期産のリスクは有意に変化しなかった(P=0.70,治療群と対象群とを比較したハザード比 0.93,95%信頼区間 [CI] 0.63~1.37).出生体重(3,239 g 対 3,258 g,P=0.64),および在胎週数に比して小さい産児を出産する割合(12.7% 対 12.3%,オッズ比 1.04,95% CI 0.68~1.58)に,両群間で有意差はなかった.対照群では 14 例の自然流産または死産が認められたのに対し,治療群では 5 例であった(P=0.08).

結 論

妊娠女性の歯周炎治療は,歯周病を改善し,安全であるが,治療により早期産や低出生体重,胎児発育制限の割合は有意に変化しなかった.(ClinicalTrials.gov 番号:NCT00066131)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2006; 355 : 1885 - 94. )