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September 25, 2014 Vol. 371 No. 13

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好酸球性喘息におけるメポリズマブの経口グルココルチコイド減量効果
Oral Glucocorticoid-Sparing Effect of Mepolizumab in Eosinophilic Asthma

E.H. Bel and Others

背景

重症喘息患者の多くは,高用量吸入療法を行っているにもかかわらず,経口グルココルチコイドの定期投与を必要とする.しかし,全身性グルココルチコイドの定期投与によって,重篤な,そして多くの場合不可逆的な有害作用が生じることがある.インターロイキン-5 に結合し不活性化させるヒト化モノクローナル抗体メポリズマブ(mepolizumab)は,重症好酸球性喘息患者の増悪を減少させることが示されている.

方 法

重症好酸球性喘息患者 135 例を対象とした無作為化二重盲検試験において,メポリズマブ(100 mg)またはプラセボの皮下投与を 4 週ごとに 20 週目まで行い,グルココルチコイド減量効果を比較した.主要評価項目は,グルココルチコイドの減量の程度(90~100%減量,75~ <90%減量,50~ <75%減量, >0~ <50%減量,減量なし・20~24 週目における喘息コントロール不良・治療中止)とした.その他の評価項目は,喘息増悪の発生率,喘息コントロール,安全性などとした.

結 果

グルココルチコイドの投与量区分が低下する確率は,メポリズマブ群ではプラセボ群の 2.39 倍(95%信頼区間 1.25~4.56,P=0.008)大きかった.グルココルチコイドのベースラインからの減量率の中央値は,メポリズマブ群では 50%であったのに対し,プラセボ群では減量なしであった(P=0.007).メポリズマブ群の患者では,グルココルチコイドを減量したにもかかわらず,プラセボ群の患者と比較して,増悪の年間発生率が相対的に 32%低下し(1.44 対 2.12,P=0.04),5 項目の喘息コントロール質問票(ACQ-5)(臨床的に重要な差の最小値は 0.5 ポイント)で評価した喘息症状に 0.52 ポイントの低下が認められた(P=0.004).メポリズマブの安全性プロファイルはプラセボと類似していた.

結 論

喘息コントロールを維持するために日常的な経口グルココルチコイド療法を必要とする患者において,メポリズマブは有意なグルココルチコイド減量効果を示し,増悪を減少させ,喘息症状のコントロールを改善させた.(GlaxoSmithKline 社から研究助成を受けた.SIRIUS 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01691508)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2014; 371 : 1189 - 97. )