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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 21, 2007
Vol. 356 No. 25
ORIGINAL ARTICLE
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インドにおける内臓リーシュマニア症に対するパロモマイシン注射薬
Injectable Paromomycin for Visceral Leishmaniasis in India内臓リーシュマニア症(カラアザール)は,主に農村部の貧困層で発症し,症例数は世界中で約 500,000 例にのぼる.とくに資源の乏しい環境では,治療の選択肢は限られる.この非盲検比較対照試験では,内臓リーシュマニア症の治療において,パロモマイシンの筋肉内投与はアムホテリシン B の静脈内投与に対して非劣性であることが明らかになった.治癒率はそれぞれ 94.6%と 98.8%であった.
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くすぶり型(無症候性)骨髄腫の臨床経過と予後
Clinical Course and Prognosis of Smoldering (Asymptomatic) Multiple Myelomaこの研究から,無症候性のくすぶり型骨髄腫が活動性の多発性骨髄腫へと進行するリスクは,診断時における血清中のモノクローナル免疫グロブリンの量および骨髄中の形質細胞の割合に関連することが明らかになった.
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エストロゲン療法と冠動脈石灰化
Estrogen Therapy and Coronary-Artery Calcificationすでに発表されている,子宮摘出術を受けた女性を対象に結合型ウマエストロゲンとプラセボを比較した女性の健康イニシアティブ(Women's Health Initiative)において,エストロゲンの投与を受けた女性で冠動脈性心疾患関連のイベント発生率が大幅に低くなった.この補助的研究では,冠動脈のカルシウムスコアが,エストロゲン群でプラセボ群よりも低かった.しかし,エストロゲンは複雑な作用を有するため,この新たな所見を臨床上の指針と見なすべきではない.
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小児期発症多発性硬化症の自然経過
Natural History of Multiple Sclerosis with Childhood Onset多発性硬化症を 16 歳以下で発症した患者に関するこのコホート研究において,二次的進行は,中央値で 28 年後の中央値 41 歳で起った.多発性硬化症を小児期に発症した患者では,16 歳以降に発症した患者のコホートと比較して,二次的進行までに約 10 年長くかかったが,約 10 歳若くしてこの状態にいたった.
BRIEF REPORT
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エンテカビルの HIV-1 複製阻害作用
Entecavir Inhibition of HIV-1 Replicationエンテカビルは,B 型肝炎ウイルス(HBV)感染を治療するための新規抗ウイルス薬である.初期の in vitro 研究では,エンテカビルにはヒト免疫不全ウイルス 1 型(HIV-1)に対する活性がないことが示唆されていたため,HIV-1 と HBV に重感染し HIV-1 の抗ウイルス治療を必要としない患者に対する HBV の一次治療として推奨されてきた.この研究では,in vivo および in vitro におけるエンテカビルの抗 HIV-1 活性について述べている.
CLINICAL THERAPEUTICS
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多発性硬化症に対するナタリズマブ
Natalizumab for Multiple Sclerosis再発と寛解を繰り返す多発性硬化症の 30 歳の女性が,数回の一次治療に失敗し,ナタリズマブ(natalizumab)による治療を検討するために受診した.ナタリズマブにより,多発性硬化症の再発率および増悪率が低下することが示されている.しかし,この薬剤の使用は,重篤な中枢神経系疾患である進行性多巣性白質脳症のリスクがあるため制限されている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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発熱と関節痛を呈する 19 歳の大学生
A 19-Year-Old College Student with Fever and Joint Painそれ以前は健康であった 19 歳の大学生が,発熱,低血圧,および右肘と左足首の関節痛のため当院へ移送された.11 日前に咽頭痛と倦怠感が現れ,伝染性単核球症と診断されていた.その 1 週間後,重度の咽頭炎のため副腎皮質ステロイドが処方された.入院当日,患者は激しい関節痛で目が覚めた.入院時の臨床検査で白血球増加症と貧血が明らかになった.その翌日,診断検査の結果が報告された.
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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心不全の核心?
At the Heart of the Failing Heart?microRNA を除去すると,マウスで左室肥大と心筋線維化が防止される.