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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 23, 2010
Vol. 363 No. 13
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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ノルウェーにおけるマンモグラフィ検診の乳癌死亡率への効果
Effect of Screening on Breast-Cancer Mortality in Norway乳癌検診の効果の評価では,長期的動向の評価のむずかしさが妨げとなっている.この研究では,癌登録のデータを用いて,長期的動向を明らかにし,乳癌死亡率に対する検診の効果を評価した.
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喘息に対する遺伝学的な感受性
Genetic Susceptibility to Asthmaこのゲノムワイド関連解析により,喘息に対する感受性には SMAD3 の変異体が関与していることが示唆され,以前に観察された遺伝学的関連が確認された.この研究から,上皮損傷と免疫系を結び付ける分子の存在が示唆された.
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表在静脈血栓症に対するフォンダパリヌクス
Fondaparinux for Superficial-Vein Thrombosis下肢表在血栓性静脈炎は,その後の血栓塞栓イベントのリスク増加と関連しているが,そのリスクを改善する介入について十分な検討はなされていない.この研究では,下肢表在血栓性静脈炎を発症した患者を対象に,フォンダパリヌクスとプラセボの比較を行った.
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進行した肺気腫に対する気管支バルブ
Endobronchial Valves for Advanced Emphysema重症肺気腫の特徴の一つに,肺領域の過膨張がある.この試験では,空気の流入は阻止するが流出させる気管支バルブを肺葉内の気道に留置した.留置を受けた患者では,肺機能と運動耐容能に軽度の改善がみられた.
SPECIAL ARTICLE
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電話によるケアマネジメント戦略
A Strategy for Telephone Care Management特定の病態の成人患者 174,000 例超を対象とした電話を用いた介入の結果,医療費が節減された.介入の内容は,健康指導員による,ともに行う意思決定,セルフケア,行動の変化に関する教育であった.
CLINICAL THERAPEUTICS
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心停止後蘇生した昏睡状態の患者の体温管理目標
Targeted Temperature Management for Comatose Survivors of Cardiac Arrest62 歳の男性が路上で倒れ,心停止状態であることが判明した.救急隊により現場で蘇生が行われたが,男性は昏睡状態であった.24 時間にわたり深部体温を 32~34℃に冷却する,体温管理目標が推奨されている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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診断大動脈造影時の大動脈解離
Aortic Dissection during Diagnostic Aortography30 歳の男性が,新たに診断された高血圧の評価のため受診した.診察では,心尖部の収縮期クリック,レバイン分類 2/6 度の収縮期雑音が認められ,大腿動脈の拍動は弱かった.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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特発性切迫性尿失禁
Urgency Urinary Incontinence62 歳の幼稚園教諭の女性が,少なくとも週に 1 回は強い尿意切迫を感じ,昼休みに急いでトイレに向かう際に尿が漏れることがあった.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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膝関節の臨床評価
Clinical Evaluation of the Knee膝関節はもっとも複雑な関節の一つである.膝関節の愁訴は,プライマリケア医が評価を行う筋骨格症状の中で 2 番目に頻度が高い.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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妊娠しにくい
Hard to Conceiveネパール出身の 31 歳の女性が,過去 18 ヵ月間に,避妊をせずに性交渉を定期的に行ったが妊娠しなかったため,プライマリケア医を受診した.