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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 30, 2010
Vol. 363 No. 14
ORIGINAL ARTICLE
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関節リウマチに対する Syk 阻害薬
Syk Inhibitor for Rheumatoid Arthritis脾臓チロシンキナーゼ(Syk)は,免疫シグナル伝達の重要な調節物質である.活動性関節リウマチ患者を対象としたこの無作為化試験では,6 ヵ月の時点で,経口 Syk 阻害薬 R788 群の ACR 20 改善率はプラセボ群より高かった.
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神経芽腫に対する投与量減量化学療法後の転帰
Outcome after Reduced Chemotherapy for Neuroblastoma神経芽腫の治療は,強化併用化学療法によってめざましい結果が得られている.著者らは,90%を超える 3 年全生存率を維持しながら,中間リスク神経芽腫患児の治療期間を短縮することを試みた.
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神経芽腫に対する免疫療法
Immunotherapy for Neuroblastomaこの研究では,腫瘍関連抗原ジシアロガングリオシド GD2 に対するモノクローナル抗体と GM-CSF,インターロイキン-2 の併用投与を,イソトレチノインを単独で投与する標準治療に追加することにより,高リスクの神経芽腫を有する患者の転帰が改善するかどうかを検討した.
BRIEF REPORT
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突然変異誘発 ― タイミングがすべて
Mutagenesis ― Timing Is Everything一卵性双生児で,一方が Dravet 症候群を有し,もう一方が有しない症例に関するこの研究では,初期桑実胚に変異が生じて一方が罹患したことが示唆された.
CURRENT CONCEPTS
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非アルコール性脂肪肝における心血管疾患リスク
CVD Risk in Nonalcoholic Fatty Liver Disease非アルコール性脂肪肝が心血管疾患のリスク上昇に関連し,確立された危険因子よりも高いリスクをもたらすことを示唆するエビデンスが増加している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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再発性の皮膚病変を呈する男児
A Boy with a Recurrent Skin Lesion15 歳の男児が,切除から 13 ヵ月後に再発した皮膚病変のために,外来癌センターを受診した.再発病変は切除され,黒色腫の特徴を有する非定型メラニン細胞性病変と診断された.
SOUNDING BOARD
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骨粗鬆症患者の骨折に関するプラセボ対照試験
Placebo-Controlled Trials of Fracture in Osteoporosis“Sounding Board”の 2 論文で,骨粗鬆症患者を対象としたプラセボ対照試験の倫理に関して,対照的な考え方が提示されている.NEJM.org で,各論文の著者が相手の見解に対する意見を述べている.オンラインでいずれかの見解に投票し,コメントがありましたら投稿してください.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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アレンテスト
Allen's Test72 歳の男性が,3 週間で,左の示指,長指,環指の疼痛と蒼白が徐々に悪化したため受診した.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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切迫性尿失禁
Urgency Urinary Incontinence62 歳の幼稚園教諭の女性は,少なくとも週に 1 回は強い尿意切迫を感じ,昼休みに急いでトイレに向かう際に尿が漏れることがあった.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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男児に対する尿道カテーテル法
Catheterization of the Urethra in Male Children小児に対する尿道カテーテル法は,診断目的や,排尿時膀胱尿道造影目的,重症患児・術後の患児の尿量モニタリングの目的で必要となる場合がある.このビデオでは,男子乳児に対する診断的尿道カテーテル法を実演する.
PERSPECTIVE ROUNDTABLE VIDEO
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説明責任を果たせる医療機関を創設する
Creating Accountable Care Organizations医療費負担適正化法のもとで,メディケアは,患者集団に対するケア全体に責任を負う,医療提供者グループと病院のための節減分与プログラムを開始する意向である.このビデオでは,Thomas H. Lee が議長を務める討議で,Lawrence Casalino,Elliott Fisher,Gail Wilensky が,説明責任を果たせる医療機関(ACO)への移行に関する重要問題について述べている.