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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 25, 2010
Vol. 363 No. 22
ORIGINAL ARTICLE
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幹細胞移植後の死亡率
Mortality after Stem-Cell Transplantation1993~97 年と 2003~07 年に行われた同種造血幹細胞移植の転帰の比較で,患者の全体的な予後は 2003~07 年のほうがやや不良であったが,無再発死亡率,再発リスク,全死亡率が低下したことが示されている.
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蛋白,グリセミック指数,体重減少の維持
Protein, Glycemic Index, and Weight-Loss Maintenance低カロリー食により減量した過体重の成人を体重維持食群に無作為に割り付け,26 週間にわたり追跡した.蛋白含量がより高い食事,グリセミック指数がより低い食事,またはその両方によって,食事療法の完遂率と体重減少の維持が改善されるように思われた.
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プロトンポンプ阻害薬と先天異常のリスク
Proton-Pump Inhibitors and the Risk of Birth Defectsデンマークで行われた全国規模のコホート研究において,妊娠第 1 期のプロトンポンプ阻害薬曝露に関連した先天異常のリスクの有意な増加は認められなかった.
SPECIAL ARTICLE
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患者への害の経時的動向
Temporal Trends in Patient Harm10 病院を対象とした後ろ向き研究において,医療に起因した害の頻度は高く(入院 100 件あたり約 25 件),2002 年から 2007 年のあいだに有意な減少は認められなかった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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疼痛と聴覚障害を呈する女性
A Woman with Pain and Loss of Hearing50 歳の女性が,左耳の疼痛と聴覚障害を呈した.診察で,紅斑,白色の残屑,漿液性滲出液が認められた.疼痛は治療により一時的に改善したが,聴覚障害は持続した.症状発現の 3 ヵ月後に,外耳道に腫瘤が認められた.
PERSPECTIVE
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ロシグリタゾン使用の米国内でのばらつき
Geographic Variation in the Use of Rosiglitazone糖尿病薬ロシグリタゾンが心筋梗塞のリスク上昇と関連付けられたことを受けて,FDA は同薬の黒枠警告を出した.警告によりロシグリタゾンの使用頻度は減少したが,一部では継続して使用されたため,使用頻度にばらつきがみられた.
OCCATIONAL NOTES MULTIMEDIA
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心雑音に名を付けよ ― 耳の利く聴診者のための冠名用語
Name That Murmur ― Eponyms for the Astute Auscultician医学史に関するこの小論で,著者らは冠名を付けた心雑音の例をあげている.NEJM.org では,本文とともに,心雑音のさらなる解明に役立つ音声記録と心エコー図が入手可能である.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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下顎挙上法
The Jaw-Thrust Maneuver一次救命処置,麻酔学の一環として教授される下顎挙上法により,上気道の開存性が改善される.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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網膜静脈閉塞症
Retinal-Vein Occlusionこの論文は,網膜静脈分枝閉塞症と網膜中心静脈閉塞症の典型的な症状とそのマネジメント戦略を,レーザー治療,眼科用グルココルチコイド,抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法の役割にとくに注目して概説している.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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苦い薬
Bitter Pills60 歳の男性が,倦怠感,排尿回数の増加,口渇の増加のため受診した.
CLINICAL THERAPEUTICS VIDEO
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加齢黄斑変性症に対するラニビズマブ療法
Ranibizumab Therapy for Neovascular Age-Related Macular Degenerationこのビデオでは,外来でラニビズマブを眼に注入する方法を示す.