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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 9, 2015
Vol. 373 No. 2

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • COPD にいたる肺機能の推移
    Lung-Function Trajectories Leading to COPD

    慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の大多数は,中年期には正常であった肺機能が,その後急速に低下すると考えられていた.この研究では,多くの COPD 患者において,発症前の中年期に肺機能がすでに低下していた.

  • 肺扁平上皮癌に対するニボルマブとドセタキセルとの比較
    Nivolumab vs. Docetaxel in Squamous-Cell Lung Cancer

    肺扁平上皮癌の第二選択療法に関する無作為化試験において,抗 PD-1 抗体であるニボルマブを投与した場合,ドセタキセルを投与した場合と比較して,奏効が得られ,全生存期間が延長する患者の割合が高かった.

  • 尋常性乾癬に対するグセルクマブとアダリムマブの比較
    Guselkumab vs. Adalimumab for Plaque Psoriasis

    第 2 相無作為化試験の結果から,乾癬に対して,抗インターロイキン-23 モノクローナル抗体であるグセルクマブは,有効な治療薬である可能性があり,特異的抗インターロイキン-23 療法で乾癬はコントロールしうることが示唆された.

  • 末梢動脈疾患に対する薬剤被覆バルーン
    A Drug-Coated Balloon for Peripheral Artery Disease

    この試験では,大腿膝窩動脈疾患患者を,標準的バルーンにより血管形成術を行う群と,パクリタキセル被覆バルーンにより血管形成術を行う群に割り付けた.12 ヵ月の時点での標的血管の主要開存率は,パクリタキセル被覆バルーンによる血管形成術のほうが,標準的バルーンによる血管形成術よりも高いことが認められた.

  • 短報:リス由来ボルナウイルスとヒトにおける致死的脳炎
    Brief Report: Squirrel Bornavirus and Fatal Human Encephalitis

    3 人のリス飼育業者が脳炎を発症し,死亡した.メタゲノムアプローチと次世代シーケンシングにより注意深く探索した結果,リスに由来する可能性のある,これまで知られていなかったボルナウイルスが起因ウイルスとして示唆された.

REVIEW ARTICLE

  • 肥満細胞疾患
    Mast-Cell Disorders

    この論文は,肥満細胞の生理学・病理生物学に関する最近の進展を概説し,肥満細胞疾患に対する最新の診断・治療アプローチを,肥満細胞症に重点をおいて論じている.

PERSPECTIVE

  • 別れとはむずかしいもの
    Breaking Up Is Hard to Do

    研修期間を終えるにあたってのもっとも異質な局面の一つは,患者とのすべての関係を終わらせなければならないことである.別離のプロセスは,昔ながらの患者–医師関係の基盤の価値が浮き彫りになる.誰にとっても円滑に進めるにはどうしたらよいであろうか?

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • サンゴ皮膚炎
    Coral Dermatitis

    サンゴ皮膚炎

    31 歳の男性が,カリブ海でシュノーケリング中にサンゴに左足をぶつけたあと,皮疹が出現して受診した.サンゴとの接触後,足に灼熱感が生じ,強い瘙痒感を伴う皮疹が出現したという.

REVIEW ARTICLE VIDEO

  • P 物質による肥満細胞のリアルタイム活性化
    Real-Time Activation of a Mast Cell by Substance P

    P 物質による肥満細胞のリアルタイム活性化

    2 枚のカバーガラスのあいだに置いた 1 個のヒト肥満細胞を,神経ペプチドの P 物質で満たし,ノマルスキー(三次元)光学系を用いた光学顕微鏡で観察すると,リアルタイムで脱顆粒を見ることができる.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEOS

  • 発熱と菌血症を呈する男性の連続 CT 画像
    Serial CT Images in a Man with Fever and Bacteremia

    発熱と菌血症を呈する男性の連続 CT 画像

    腹部・骨盤の連続造影 CT 画像で,膵臓を横切るようにして存在する,線状の高吸収の異物が認められた.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 日焼け止めと FDA
    Sunscreen and the FDA

    Joshua Sharfstein が,米国での,新しい日焼け止め成分の市販に向けた承認プロセスについて論じている.