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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 12, 2015
Vol. 373 No. 20
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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冠動脈疾患に対する生体吸収性スキャフォールド
Bioresorbable Scaffolds for Coronary Disease冠動脈疾患患者 2,008 例を対象とした試験において,エベロリムス溶出生体吸収性スキャフォールドは,エベロリムス溶出コバルトクロム合金ステントと比較して,1 年の時点での標的病変不全に関して,事前に規定した統計学的非劣性マージンの範囲内であった.
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可溶性ウロキナーゼ受容体と慢性腎臓病
Soluble Urokinase Receptor and Chronic Kidney Diseaseこの研究では,ベースラインの可溶性ウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベータ受容体(suPAR)の血漿濃度と,推算糸球体濾過量(eGFR),慢性腎臓病(CKD)発症との関連を検討した.suPAR 値が高いほど,CKD の発症と eGFR の加速的低下が予測された.
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悪性黒色腫の前駆病変から悪性黒色腫への遺伝学的進展
Genetic Evolution from Melanoma Precursor to Melanoma37 個の悪性黒色腫の遺伝学的解析によって,腫瘍発生の初期から BRAF 変異が存在し,悪性化に従って予測可能な順序で異常が獲得されていくことが示された.
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安定心疾患における PCI と長期生存
PCI and Long-Term Survival in Stable Heart DiseaseCOURAGE 試験参加者のうち,生存の長期追跡について許可が得られた患者を最長 15 年間追跡した.PCI 群と薬物治療群とで,全死因死亡率に差は認められなかった.
REVIEW ARTICLE
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高齢者虐待
Elder Abuse高齢者虐待の被害者は孤立している傾向があるため,被害者と医師との交流は,虐待を認識し介入するための重要な機会となる.この総説では,高齢者虐待の徴候と,その評価・管理における多職種チームの役割について探索している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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蛋白尿と腎腫瘤を呈する女性
A Woman with Proteinuria and a Kidney Mass72 歳の女性が,側腹部痛,蛋白尿,新たな右腎腫瘤のため受診した.MRI にて,右腎下極に複雑性充実性腫瘤(3 cm×2.9 cm×2.9 cm)が認められた.診断検査が行われた.
PERSPECTIVE
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医師と核兵器 ― いまなお続く生命に関わる問題
Docs and Nukes ― Still a Live Issue医師は,核戦争の危険性や核兵器廃絶の必要性について政府や社会に警告するうえで,重要な役割を果たしてきた.この役割は,既存の核弾頭が人類の存続を脅かしているいまも,依然として必要とされている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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網膜中心静脈閉塞症
Central Retinal-Vein Occlusion43 歳の男性が,左眼に痛みを伴わない急激な視力低下をきたし受診した.眼底検査にて,視神経の発赤・腫脹,黄斑浮腫,びまん性網膜内出血,網膜静脈の拡張・蛇行が認められた.
QUICK TAKE
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COURAGE 試験の延長追跡調査
Extended Follow-up in the COURAGE Trial経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は,安定虚血性心疾患患者の狭心症を緩和することがわかっているが,生存期間は延長するのだろうか? 最近の研究知見が,短い動画にまとめられている.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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網膜の検査
Examination of the Retina眼底検査は,特定の全身性疾患や,最初に眼球が侵される疾患の検出に重要である.この動画では,網膜の検査に広く用いられている直像検眼鏡による検査法を紹介する.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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NIH におけるピアレビュー
Peer Review at the NIHMichael Lauer が,NIH で助成金申請時に行われているピアレビューと,どうしたらそれを改善させられるかについて論じている.