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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 1, 2018
Vol. 378 No. 5

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 心不全に合併する心房細動に対するアブレーション
    Ablation for Atrial Fibrillation with Heart Failure

    無作為化試験で,心房細動を合併した心不全患者 398 例を,カテーテルアブレーション群と薬物療法群に割り付けた.カテーテルアブレーションにより,複合主要エンドポイントである全死因死亡および心不全の悪化による入院の発生が著明に減少した.

  • 小児腎臓病と成人末期腎不全リスク
    Childhood Kidney Disease and Risk of Adult ESRD

    この研究では,臨床的に明らかな小児腎臓病の既往歴は,思春期・青年期に腎機能が一見正常であっても,成人期の末期腎不全リスクが高いことに関連することが示された.

  • 急性リンパ性白血病に対するチサゲンレクルユーセルの安全性と有効性
    Safety and Efficacy of Tisagenlecleucel in ALL

    再発性 B 細胞性急性リンパ性白血病の若年患者を対象とした国際共同試験において,CD19 特異的キメラ抗原受容体発現 T 細胞が中央で作製された.全寛解率は 81%で,効果が認められた患者では微小残存病変が陰性であった.グレードの高い毒性の頻度は高かったが,治療可能であった.

  • 難治性急性リンパ性白血病に対するキメラ抗原受容体発現 T 細胞
    CAR T Cells in Refractory Acute Lymphoblastic Leukemia

    抗 CD19 抗体と,シグナル伝達分子である CD28 と CD3 ゼータ鎖を発現しているキメラ抗原受容体発現 T 細胞により,難治性急性リンパ性白血病患者の 83%で完全寛解が得られた.疾患負荷が小さかった患者では,大きかった患者と比較して生存期間が長く,毒性の発現率が低かった.

HEALTH POLICY REPORT

  • 地方住民の健康を向上させるためのむずかしい追求
    Challenging Quest to Improve Rural Health

    米国において,地方住民は,都市住民よりも寿命が短く,医療提供者不足に直面している.この報告では,地方の医療システムが直面している課題と,地方の医療従事者を増やすための取組みについて考察している.

CORRESPONDENCE

  • 大統領を診断する精神科医たち
    Psychiatrists Diagnosing the President

    本誌に寄せられた投書で,精神科医がその資格を使って,選挙で選ばれた政治家に対して十分な根拠や適切な事情もなく神経精神医学的診断を下すのは,精神科医の統合性と信頼性を揺るがす行為であると訴えている.

PERSPECTIVE

  • 米国民とオピオイド乱用の蔓延
    The Public and the Opioid-Abuse Epidemic

    米国民の大多数が処方鎮痛薬への依存を重要な問題と考えているが,国家の緊急事態とは捉えていない.そしてその依存症に長期的に有効な治療があると思っている国民は半数にすぎない.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 尿路上皮癌
    Urothelial Carcinoma

    尿路上皮癌

    69 歳の女性が肉眼的血尿で救急受診した.膀胱鏡検査にて,尿管蠕動中の尿管口から突出している乳頭状腫瘤を認めた(この様子を動画でご覧いただけます).

NEJM QUICK TAKE

  • 末期腎不全リスクの早期推定
    Early Estimation of ESRD Risk

    末期腎不全リスクの早期推定

    慢性腎臓病と末期腎不全は世界的に有病率が上昇しているが,小児腎臓病の長期転帰についてはほとんど明らかになっていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 警告義務?
    Duty to Warn?

    Claire Pouncey が,トランプ大統領のメンタルヘルスに関する精神科医たちのコメントをめぐる議論について論じている.