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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 30, 2020
Vol. 382 No. 5
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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気胸に対する経過観察と治療との比較
Watching or Treating Pneumothorax合併症のない原発性自然気胸の患者 250 例超が,保存的管理または胸膜への介入を受けた.完全ケース分析では,8 週間以内に再膨張が得られたのは介入群では 98.5%,保存的管理群では 94.4%であった.
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可溶性ウロキナーゼ受容体と急性腎障害
Soluble Urokinase Receptor and Acute Kidney Injury急性腎障害のリスクがある 3 つの患者集団で,可溶性ウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベータ受容体(suPAR)が測定された.実験モデルでは,suPAR が治療標的として評価された.suPAR 高値は,臨床的背景と実験的背景の両方で,急性腎障害と関連することが示された.
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家族性胃癌における H. pylori 治療
H. pylori Treatment in Familial Gastric Cancer胃癌の家族歴がある H. pylori 感染者 1,676 例において,H. pylori 感染に対する除菌治療を受けた参加者は,追跡期間中央値 9.2 年間の胃癌の発生率がプラセボの投与を受けた参加者よりも有意に低かった.
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NOS2 欠損と致死的 CMV 感染症
NOS2 Deficiency and Lethal CMV Infection51 歳のイラン人男性が重症の CMV 感染症で受診し,その後の 29 ヵ月間で致死的なものであったことが判明した.調査の結果,患者は非機能性 NOS2 蛋白をコードする遺伝子にホモ接合型フレームシフト変異を有していたことが明らかになった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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痙攣性疾患と wide QRS 頻拍を有する 52 歳の女性
A Woman with Seizure Disorder and Wide-Complex Tachycardia難治性のてんかん重積状態を有する 52 歳の女性が入院した.5 剤レジメンによる治療にもかかわらず,脳波検査で発作活動の持続が認められた.発熱,低血圧,新たな wide QRS 頻拍,びまん性の全体的な壁運動低下が発現した.診断が下された.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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転移性悪性黒色腫による消化管出血
Gastrointestinal Bleeding from Metastatic Melanoma85 歳の男性が,2 週間前から続く黒色便を訴えて受診した.内視鏡検査で多発するポリープ状結節を認め,転移性悪性黒色腫の診断が下された.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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圧の急激な変化
A Rapid Change in Pressureこの双方向性の特集記事では,海外旅行後に進行性の労作時呼吸困難,乾性咳嗽,疲労,意図しない体重減少を訴えて受診した患者を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
HEALTH POLICY REPORT INTERACTIVE GRAPHIC
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薬剤開発における報酬
Rewards in Drug Development双方向性の図で,米国の過去 40 年間のさまざまな法律,政策,提案が薬剤開発の成功に対する報酬に及ぼした影響を探索し,革新,独占,競争期間を比較する.
NEJM QUICK TAKE
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自然気胸を管理する
Managing Spontaneous Pneumothorax自然気胸に対するもっとも一般的な治療はドレナージであるが,外科的介入にいたる場合もある.これに代わるアプローチとして保存的管理を行うことで,リスクの低下,入院期間の短縮につながる可能性があるが,この 2 つを比較した,方向性を示すようなデータはない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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地方病院に再び焦点を当てる
Refocusing on District HospitalsRuma Rajbhandari が,低所得国および低・中所得国の地方病院への投資を増やす必要性について論じている.