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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 29, 2020
Vol. 383 No. 18

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • EGFR 変異陽性 NSCLC に対するオシメルチニブによる術後補助療法
    Osimertinib Adjuvant Therapy in EGFR-Mutated NSCLC

    IB,II,IIIA 期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者では,根治切除術後の再発率が高く,術後補助化学療法を行ってもわずかな低下しか得られない.EGFR 変異陽性 NSCLC 患者を対象としたオシメルチニブによる術後補助療法の無作為化試験で,再発の大幅な減少が示された.中枢神経系再発も有意に減少した.

  • SARS-CoV-2 に対する液性免疫応答の持続性
    Durable Humoral Response to SARS-CoV-2

    アイスランドの住民を対象とした大規模な研究で,感染後 4 ヵ月以内に液性免疫応答は低下しなかったこと,感染者の 44%は定量的 PCR による診断を受けていなかったこと,感染致死率は 0.3%であったことが明らかになった.

  • 心房細動に対する低用量エドキサバン
    Low-Dose Edoxaban in Atrial Fibrillation

    出血リスクが高いために標準用量の経口抗凝固薬の適応がない高齢心房細動患者が,エドキサバン 15 mg を 1 日 1 回投与する群とプラセボを投与する群に割り付けられた.エドキサバンは,脳卒中または全身性塞栓症の予防に関してプラセボよりも優れていた.

  • 非免疫性胎児水腫に対するエクソームシーケンシング
    Exome Sequencing for Nonimmune Hydrops Fetalis

    非免疫性胎児水腫は遺伝的不均一性が高い.正確な診断により,目標のはっきりした出生前管理と,早期の新生児診療が可能になる.罹患した胎児 127 例で行われたこの研究は,胎児のエクソームシーケンシングの診断率を明らかにしている.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 亜鉛欠乏性皮膚炎
    Zinc Deficiency-Associated Dermatitis

    生後 4 ヵ月の男児が,腹部,おむつのあたる部分,四肢,顔面,頭皮の徐々に悪化する皮疹で受診した.生検が行われ,亜鉛欠乏性皮膚炎の診断が下された.

CLINICAL DECISIONS

  • Covid-19 パンデミック時の待期的手術
    Elective Surgery during Covid-19 Pandemic

    この双方向性の特集記事では,Covid-19 パンデミック時に待期的手術を予定することについて検討する.症例の提示後,異なるアプローチを推奨する 3 つのエッセイを示す.

Videos, Images, and Multimedia

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 軽症または中等症の Covid-19
    Mild or Moderate Covid-19

    軽症または中等症の Covid-19

    通常,Covid-19 の診断は,鼻咽頭ぬぐい液またはその他の検体を用いた SARS-CoV-2 の PCR 検査に基づいて行われる.重症 Covid-19 の入院患者はレムデシビルやデキサメタゾンによって利益が得られるが,デキサメタゾンは中等症の患者では有効でなく,レムデシビルはルーチンの使用が推奨されるか否かに関するデータが不十分である.

CORRESPONDENCE VIDEO

  • 両手移植の 20 年間の追跡調査
    20-Year Follow-up of Bilateral Hand Transplantation

    両手移植の 20 年間の追跡調査

    両手の同種移植を受けた患者 2 例を,移植後の機能と副作用を評価するために 20 年間追跡した.

CASE RECORDS VIDEOS

  • 心臓の画像検査
    Cardiac Imaging Studies

    慢性腎臓病を有する 74 歳の男性が,息切れと胸骨下の圧迫感を訴えて受診した.心臓の 3 次元 CT と経胸壁心エコーを実施した.

NEJM QUICK TAKE

  • 非小細胞肺癌の生存転帰を改善する
    Improving Survival Outcomes in NSCLC

    非小細胞肺癌の生存転帰を改善する

    非小細胞肺癌患者の約 30%は病変の切除が可能であるが,術後化学療法を行っても,術後 5 年以内に再発または死亡する頻度は依然として高い(病期によって 45~76%).新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • Covid-19 ワクチンの次のステップ
    Next Steps for Covid-19 Vaccines

    Covid-19 ワクチンの次のステップ

    Jason Schwartz が,Covid-19 ワクチン候補の安全性と有効性を評価するプロセスと,ワクチンを供給するプロセスについて論じている.