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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 1, 2023
Vol. 388 No. 22

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 脳梗塞に対するチロフィバン
    Tirofiban for Stroke

    大・中脳血管の閉塞を伴わない脳梗塞患者のうち,糖蛋白 IIb/IIIa 受容体阻害薬チロフィバンの投与を受けた患者では,低用量アスピリンの投与を受けた患者と比較して,優良な転帰が得られる確率が高かった.

  • 経カテーテル修復術後 5 年間の追跡調査
    Five-Year Follow-up after Transcatheter Repair

    二次性僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル修復術は,5 年間の追跡期間中,心不全による入院の発生率と全死因死亡率が内科的治療よりも低いことと関連した.

  • 小児の前腕骨骨折に対する画像診断
    Diagnostic Imaging for Pediatric Forearm Fractures

    非盲検多施設共同無作為化試験で,視覚的に明らかな変形を認めない前腕骨遠位部の単独外傷を負った小児・思春期児において,ポイントオブケア超音波検査は,X 線検査に対して非劣性であった.

  • ホルモン受容体陽性乳癌に対する AKT 経路の阻害
    AKT Pathway Inhibition in HR–Positive Breast Cancer

    ホルモン療法歴のある乳癌患者において,フルベストラントに AKT 経路阻害薬カピバセルチブを追加した場合,フルベストラント単独と比較して無増悪生存期間が有意に延長した.

REVIEW ARTICLE

  • 脂肪組織とインスリン感受性
    Adipose Tissue and Insulin Sensitivity

    脂肪組織とインスリン感受性

    脂肪組織のグルコース輸送とグルコーストランスポーター 4(GLUT4)濃度は,全身のインスリン感受性と全身のエネルギーバランスを調節しており,肥満と糖尿病の成因と治療に影響を及ぼしている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • ランブル鞭毛虫の落葉様の運動性
    Falling-Leaf Motility of Giardia lamblia

    ランブル鞭毛虫の落葉様の運動性

    腎移植を受けた 24 歳の男性が,3 日前から続く下痢を訴えて受診した.便検体の生理食塩水を用いたウェットマウントで,「落葉」のように動く微生物が観察された(動画で示す).

CLINICAL PROBLEM-SOLVING VIDEO

  • 間違った方向に曲がる
    A Wrong Turn

    間違った方向に曲がる

    鎌状赤血球形質を有する 21 歳の女性(1 経妊,1 経産)が,産後 5 日目に腹痛と呼吸困難を訴えて受診した.経胸壁心エコー図で,主肺動脈に乱流が認められた.

NEJM QUICK TAKE

  • 発症後まもない脳梗塞に対するチロフィバン
    Tirofiban for Recent-Onset Stroke

    急性期脳梗塞患者の多くは,大・中血管の閉塞を伴わない狭窄を有する.チロフィバンの静脈内投与がこれらの患者の転帰を改善できるのかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 二次性僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル修復術
    Transcatheter Repair of Secondary Mitral Regurgitation

    二次性僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル修復術

    心不全に二次性僧帽弁閉鎖不全症を合併した患者において,僧帽弁の経カテーテル edge-to-edge 修復術は 2 年の時点で安全かつ有効であったが,長期転帰は明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 小児の前腕骨遠位端骨折疑いに対する超音波検査
    Ultrasonography for Suspected Pediatric Distal Forearm Fractures

    小児の前腕骨遠位端骨折疑いの超音波検査による初回診断は,正確かつ適時に実施できる.このアプローチが,その後の身体機能に関して,X 線検査に対して非劣性であるかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 進行乳癌に対するカピバセルチブ
    Capivasertib in Advanced Breast Cancer

    進行乳癌に対するカピバセルチブ

    CDK4/6 阻害薬併用または非併用下でのアロマターゼ阻害薬治療にもかかわらず,進行を認めたホルモン受容体陽性,HER2 陰性の進行乳癌に対する適切な内分泌療法は明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 血小板需要に応じる
    Meeting the Demand for Platelets

    血小板需要に応じる

    William Riley が,米国における現在,そして今後の血小板不足に対処するためのアプローチについて論じている.