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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 11, 2024
Vol. 390 No. 2
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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無症候性心房細動における脳卒中の予防を目的としたアピキサバン
Apixaban for Stroke Prevention in Subclinical AF潜在性(典型的には無症候性)心房細動患者を対象とした無作為化試験で,アピキサバンによって脳卒中または全身性塞栓症のリスクがアスピリンよりも低くなったが,大出血のリスクは高くなった.
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ROS1 融合遺伝子陽性肺癌に対するレポトレクチニブ
Repotrectinib in ROS1 Fusion–Positive Lung Cancer第 1・2 相試験で,チロシンキナーゼ(TK)阻害薬レポトレクチニブにより,ROS1 TK 阻害薬治療歴のない ROS1 融合遺伝子陽性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の 79%で客観的奏効が得られた.無増悪生存期間の中央値は約 3 年であった.
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トランスサイレチン型心アミロイドーシスに対するアコラミディス
Acoramidis in Transthyretin Amyloid Cardiomyopathyトランスサイレチン型心アミロイドーシス患者において,トランスサイレチン安定化薬のアコラミディスを投与した場合,階層的主要転帰(死亡,合併症,機能)は,プラセボを投与した場合よりも良好であった.
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妊娠中の低用量カルシウム補充
Low-Dose Calcium Supplementation in Pregnancyインドとタンザニアで,カルシウム補充の 2 つの 1 日量を比較した無作為化試験で,妊娠高血圧腎症のリスクに関して,両試験で 500 mg は 1,500 mg に対する非劣性を示したが,早産のリスクに関しては,インドでのみ非劣性が示された.
REVIEW ARTICLE
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周産期心筋症
Peripartum Cardiomyopathy著者は,周産期心筋症の疫学と臨床症状,そして可能性のある治療薬の作用機序の基本について考察している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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気道閉塞を引き起こす声帯ポリープ
Vocal-Cord Polyp Causing Airway Obstruction男性が,2 週間前から続く進行性の間欠的な呼吸困難と,2 年前から続く嗄声を訴えて受診した.頸部で呼気性喘鳴が聴取され,画像検査(動画で示す)で上気道の部分的閉塞が認められた.
DOUBLE TAKE
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一般診療でオピオイド使用障害を治療する
Treating Opioid Use Disorder in General Practiceこの Double Take の動画では,オピオイド使用障害患者のケア方法の入門的内容を解説し,プライマリケア臨床医の能力を向上させる.
NEJM QUICK TAKE
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無症候性心房細動に対するアピキサバン
Apixaban in Subclinical Atrial Fibrillation無症候性心房細動は脳卒中リスクが高いことと関連しているが,経口抗凝固薬がリスクを低下させることができるかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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ROS1 融合遺伝子陽性肺癌に対するレポトレクチニブ
Repotrectinib for ROS1 Fusion–Positive Lung CancerROS1 融合遺伝子陽性非小細胞肺癌(NSCLC)を有し,初期世代 ROS1 チロシンキナーゼ(TK)阻害薬の投与を受ける患者の多くは,耐性変異により奏効期間が短くなる可能性があり,頭蓋内での活性は不十分である可能性がある.次世代 ROS1 TK 阻害薬に関する新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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トランスサイレチン型心アミロイドーシスに対するアコラミディス
Acoramidis in Transthyretin Amyloid Cardiomyopathyトランスサイレチン型心アミロイドーシスの適切な治療は明らかでない.トランスサイレチン安定化薬のアコラミディスを,プラセボと比較した新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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思春期児の過量服薬死を防ぐ
Preventing Overdose Deaths in AdolescentsJoseph Friedman が,思春期児における薬物関連死亡率の上昇と,過量服薬予防へのアプローチについて論じている.