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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

August 1, 2024
Vol. 391 No. 5

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 多発性骨髄腫に対するベランタマブ マホドチンとダラツムマブとの比較
    Belantamab Mafodotin vs. Daratumumab in Myeloma

    再発多発性骨髄腫患者において,無増悪生存期間の中央値は,ベランタマブ マホドチンを含むレジメンでは約 3 年であったのに対し,抗 CD38 抗体ダラツムマブを含むレジメンでは 13 ヵ月であった.

  • 多発性骨髄腫に対するベランタマブ マホドチン,ポマリドミド,デキサメタゾンの併用
    Belantamab Mafodotin, Pomalidomide, and Dexamethasone in Myeloma

    再発または難治性の多発性骨髄腫患者において,ベランタマブ マホドチン,ポマリドミド,デキサメタゾンを併用した場合,ボルテゾミブ,ポマリドミド,デキサメタゾンを併用した場合と比較して,1 年無増悪生存率が 20 パーセントポイント高かった.

  • ネフリンを標的とする自己抗体
    Autoantibodies Targeting Nephrin

    抗ネフリン自己抗体は,微小変化型ネフローゼ症候群の成人と,特発性ネフローゼ症候群の小児に出現し,疾患活動性のマーカーであると考えられる.これらの自己抗体がスリット膜で結合することで,ポドサイト障害が惹起される可能性がある.

  • 短報:IBD における抗インターロイキン-10 中和自己抗体
    Brief Report: Neutralizing Anti–Interleukin-10 Autoantibodies in IBD

    炎症性腸疾患(IBD)の小児 2 例に,抗インターロイキン-10 中和自己抗体が認められた.1 例は,B 細胞除去後に薬物なしで持続的寛解を達成し,これに伴って抗インターロイキン-10 抗体価が低下した.

REVIEW ARTICLE

  • パーキンソン病
    Parkinson’s Disease

    パーキンソン病は,運動症状と,顕著な,時に前兆を伴う非運動症状を呈する多臓器神経変性疾患である.遺伝子変異の検出は,予後情報が得られ,場合によっては治療情報が得られる可能性がある.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • ガレアッチ骨折
    Galeazzi Fracture

    ガレアッチ骨折

    47 歳の男性が,オートバイ事故後の右前腕痛で受診した.X 線写真では,橈骨遠位端骨幹部骨折,遠位橈尺関節脱臼が認められた.

  • 乳房インプラントの胸腔内移動
    Intrathoracic Migration of a Breast Implant

    乳房インプラント挿入,右上肺葉部分切除術の既往を有する 73 歳の女性において,肺機能検査中に右乳房インプラントが突然ずれた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • ウサギの穴にはまる
    Going Down the Rabbit Hole

    ウサギの穴にはまる

    生来健康であった 8 歳の女児が,12 日前から続く発熱,咽頭痛,頸部リンパ節腫脹で,ナンタケット島(マサチューセッツ州沿岸沖の島)からボストンの病院に移送された.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • 自己免疫と腎臓
    Autoimmunity and Kidney Disease

    自己免疫と腎臓

    この論説では,腎臓病における自己免疫の検出,およびその治療の背景にある科学について説明している.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 倫理学のレンズを通して見る人種に基づくスクリーニング
    Race-Based Screening under the Ethics Microscope

    前立腺癌スクリーニングのガイドラインを作成する委員会は,人種に基づく基準を用いる場合に,科学的根拠と社会的影響を十分に検討するべきであることが公衆衛生倫理学の原則から示唆されている.

NEJM QUICK TAKE

  • 多発性骨髄腫に対するベランタマブ マホドチン
    Belantamab Mafodotin for Multiple Myeloma

    多発性骨髄腫患者では,一次治療後に病勢進行が認められることが多く,二次治療として,新規治療薬を組み込んだ有効な併用療法の必要性が明確である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 多発性骨髄腫におけるベランタマブ マホドチン
    Belantamab Mafodotin in Multiple Myeloma

    多発性骨髄腫に対するベランタマブ マホドチン

    多発性骨髄腫患者では,レナリドミドを含む一次治療により無増悪生存の改善が認められているが,大部分は再発し,その多くはレナリドミド耐性を示す.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.