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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 10, 2013
Vol. 369 No. 15
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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QRS 幅の狭い心不全に対する心臓再同期療法
CRT in Heart Failure with a Narrow QRS Complex無作為化試験において,QRS 幅 130 msec 未満の心不全患者を,心臓再同期療法を行う群と行わない群とに割り付けた.全死因死亡率にも心不全による入院率にも有意差は認められなかった.
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急性静脈血栓塞栓症に対するエドキサバン
Edoxaban for Acute Venous Thromboembolism抗凝固薬エドキサバンは,経口活性化第 X 因子阻害薬であり,モニタリングの必要がない.急性静脈血栓塞栓症の初回治療として,ヘパリン後のエドキサバン投与はヘパリン後のワルファリン投与に対して非劣性であり,出血は少なかった.
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南アフリカで感染症を引き起こしている二形性真菌
A Dimorphic Fungus Causing Infection in South AfricaHIV 感染症の進行に伴う免疫不全を背景として,エモンシア属の新たな二形性真菌がヒト疾患の重要な原因として同定された.この報告では,南アフリカ・ケープタウンにおける,この真菌による感染症例 13 例について述べられている.
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抜管後の超早産児に対する鼻カニューレ
Nasal Cannulae in Very Preterm Infants after Extubationこの試験では,抜管後の超早産児に対する非侵襲的呼吸補助として,高流量鼻カニューレと経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)とを比較した.高流量鼻カニューレの有効性は,経鼻 CPAP と同程度であった.
SPECIAL ARTICLE
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肥満手術における手術スキルと合併症発生率
Bariatric Surgical Skill and Complication Ratesこの予備的研究では,肥満手術の術者 20 名が提出した胃バイパス術のビデオを用いて,同業の外科医がスキルの採点を行った.手術スキルのスコアは,合併症発生率と大きく相関していた(最低四分位群 14.5% 対 最高四分位群 5.2%).
CURRENT CONCEPTS
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妊娠初期における胎児の生命保続能の診断基準
Diagnostic Criteria for Early Nonviable Pregnancy妊娠における胎児の生命保続能を評価することは,とくに部位不明妊娠の場合,大きな課題である.この総説では,正常妊娠である可能性のある妊娠に不慮の害をもたらすリスクを低下させることができる具体的な指針として,胎児の生命保続能の厳密な基準などを提供している.
PERSPECTIVE
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容易にはなおらない
No Easy FixesD さんは,主として非定型的胸部不快感のために,10 本の薬剤溶出ステント留置を受けていたが,1 回のステント留置が,また別のステント留置を招いている状態であった.現行の医療制度では,最先端のステント 10 本を提供するほうが,ジェネリック薬や,社会的・経済的・精神的サポートを利用するより,どういうわけか容易である.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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大動脈弁逆流により生じるミュラー徴候
Müller's Sign Caused by Aortic Regurgitationリウマチ性心疾患の既往がある 43 歳の男性における,重症の大動脈弁逆流によって引き起こされた口蓋垂の収縮期拍動(ミュラー徴候)をご覧いただけます.
SPECIAL ARTICLE VIDEO
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肥満手術における手術スキルを評価する
Rating Surgical Skill in Bariatric Surgery肥満手術を行う外科医のスキルの評価に用いる基準と,技術的スキルの評価の高い外科医と低い外科医による実際の手技をご覧いただけます.
CURRENT CONCEPTS VIDEO
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流産が疑われる超音波検査所見
Ultrasonographic Finding Suspicious for Pregnancy Failure超音波検査にて,頭殿長が約 4 mm で心臓活動のない胚が認められる.これは流産が疑われる所見である.