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October 27, 2005 Vol. 353 No. 17

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乳癌死亡率に対する検診と補助療法の影響
Effect of Screening and Adjuvant Therapy on Mortality from Breast Cancer

D.A. Berry and Others

背景

米国における 1975~2000 年の乳癌による死亡率の低下に,マンモグラフィ検診と補助療法が及ぼした相対的寄与と絶対的寄与の割合を,モデリング技法を用いて評価した.

方 法

研究者コンソーシアムは,乳癌の発生率と死亡率に関する 7 種類の独立した統計学的モデルを作成した.7 つのグループすべてで同一の情報源を利用し,乳癌死亡率に関する,マンモグラフィ検診の実施,補助療法,治療の利益のデータを得た.

結 果

乳癌による死亡率の低下全体に対する検診の寄与率は,7 つのモデルで 28~65%(中央値 46%)の範囲であり,残りの割合は補助療法が占めていた.検診の絶対的寄与率におけるモデル間の差は,治療の寄与率の差よりも大きく,これは検診の利益評価に関連する不確定さがより大きいことを反映している.

結 論

7 つの統計学的モデルから,マンモグラフィ検診と治療の両方が,米国における乳癌死亡率の低下に役立っていることが示された.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2005; 353 : 1784 - 92. )