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September 27, 2018 Vol. 379 No. 13

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心筋梗塞後の装着型自動除細動器
Wearable Cardioverter–Defibrillator after Myocardial Infarction

J.E. Olgin and Others

背景

駆出率が低い患者では心筋梗塞発症後の突然死の発生率が高いにもかかわらず,発症後 40~90 日まで植込み型除細動器は禁忌とされている.装着型自動除細動器によりこの高リスク期間中の突然死の発生が減少するかどうかは不明である.

方 法

急性心筋梗塞を発症し,駆出率 35%以下の患者を,装着型自動除細動器+ガイドライン推奨治療を行う群(デバイス群)と,ガイドライン推奨治療のみを行う群(対照群)に(2:1 の割合で)無作為に割り付けた.主要転帰は,90 日の時点での心室性頻脈性不整脈による突然死または死亡の複合(不整脈死)とした.副次的転帰は,全死因死亡,非不整脈死などとした.

結 果

2,302 例のうち,1,524 例をデバイス群に,778 例を対照群に無作為に割り付けた.デバイス群の患者はデバイスを中央値 18.0 時間/日(四分位範囲 3.8~22.7)装着した.不整脈死は,デバイス群の 1.6%と対照群の 2.4%に発生した(相対リスク 0.67,95%信頼区間 [CI] 0.37~1.21,P=0.18).全死因死亡はデバイス群の 3.1%と対照群の 4.9%に発生し(相対リスク 0.64,95% CI 0.43~0.98,未修正の P=0.04),非不整脈死はそれぞれ 1.4%と 2.2%に発生した(相対リスク 0.63,95% CI 0.33~1.19,未修正の P=0.15).デバイス群で死亡した 48 例のうち,12 例は死亡時にデバイスを装着していた.デバイス群の 20 例(1.3%)が適切な電気ショックを受け,9 例(0.6%)が不適切な電気ショックを受けた.

結 論

心筋梗塞を発症してまもない,駆出率 35%以下の患者では,装着型自動除細動器により,主要転帰である不整脈死の発生率が対照群よりも有意に低くなることはなかった.(米国国立衛生研究所,Zoll Medical 社から研究助成を受けた.VEST 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01446965)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2018; 379 : 1205 - 15. )