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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 17, 2009
Vol. 361 No. 12
ORIGINAL ARTICLE
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心房細動患者におけるダビガトランとワルファリンの比較
Dabigatran versus Warfarin in Patients with Atrial Fibrillation大規模無作為化試験で,心房細動で脳卒中のリスクがある患者を対象に,直接トロンビン阻害薬ダビガトラン(2 用量)をワルファリンと比較検討した.2 年の時点で,主要転帰である脳卒中と全身性塞栓症に関して,ダビガトラン 110 mg 投与はワルファリンに対し非劣性を示し,150 mg 投与については優越性を示した.
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SHBG と 2 型糖尿病リスクの男女別検討
SHBG and Risk of Type 2 Diabetes in Women and Men2 つのコホートを対象としたこのコホート内症例対照研究で,血漿中の性ホルモン結合グロブリン濃度が,性ホルモン結合グロブリン遺伝子 SHBG の 2 つの遺伝子多型と関連していることが明らかにされた.この遺伝子多型を予測変数として用いた場合,グロブリンの血中濃度が低いことは 2 型糖尿病リスクが上昇することを予測した.このことから,SHBG の遺伝子型と血中濃度が 2 型糖尿病リスクの層別化に役立つ可能性が示唆される.
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進行基底細胞癌におけるヘッジホッグ経路の阻害
Inhibition of the Hedgehog Pathway in Advanced Basal-Cell Carcinomaヘッジホッグ経路は胚発生時には活動しているが,出生後は活動を停止する.基底細胞癌では,遺伝子変異によりヘッジホッグ経路の遺伝子が恒常的に活性化される.この第 1 相臨床試験は,手術不能または前治療が奏効しなかった局所進行基底細胞癌・転移性基底細胞癌の患者を対象に,ヘッジホッグ経路阻害薬 GDC-0449 の安全性と抗腫瘍活性が検討された.GDC-0449 は基底細胞癌に対して抗腫瘍活性を有するようであった.
BRIEF REPORT
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ヘッジホッグ経路阻害薬 GDC-0449 を用いた髄芽腫の治療
Treatment of Medulloblastoma with Hedgehog Pathway Inhibitor GDC-0449胚分化の特定の局面において,ヘッジホッグ経路は不可欠である.髄芽腫の一部の症例ではこの経路に異常が認められる.この報告は,このような分子的異常がみられる高度に進行した転移性髄芽腫の患者について述べている.ヘッジホッグ経路に対する小分子阻害薬を用いた治療が行われた.阻害薬に対する腫瘍反応は顕著であったが,一時的であった.
CLINICAL PRACTICE
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大腸癌のスクリーニング
Screening for Colorectal Cancer76 歳の健康な女性が,プライマリケアのためにはじめて受診した.1 日 1 回便通があり,直腸出血はないと報告している.大腸癌の家族歴はない.65 歳時に受けた直近の婦人科検診では便潜血検査は陰性であったという.あなたならこの患者に大腸癌スクリーニングを勧めますか? また勧めるとしたら,どのような検査を推奨しますか?
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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体重減少,嚥下痛,体重増加不良を呈する男性
A Man with Weight Loss, Odynophagia, and Failure to Thrive81 歳の男性が,咳嗽と体重減少が 15 ヵ月間続き,最近になり嚥下痛と体重増加不良がみられたため入院した.この男性にはアスベスト曝露歴がある.胸部画像検査で胸膜プラーク,両肺の陰影が認められた.食道造影検査では敷石像を伴う食道粘膜の異常が認められ,腹部 CT では肝臓全体に複数の低吸収領域が認められた.さらなる診断検査が行われた.
HEALTH LAW, ETHICS, AND HUMAN RIGHTS
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議会,FDA,薬剤規制先制措置
Congress, the FDA, and Drug Regulation PreemptionWyeth 社 対 Levine 氏の裁判で,米国最高裁判所は,FDA による医薬品承認は,薬害被害患者が,薬剤の危険性に関する適切な警告を製薬会社が怠ったとして州民事訴訟を起こすことを妨げるものではないとの判決を下した.