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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 22, 2011
Vol. 365 No. 12

ORIGINAL ARTICLE

  • 特発性肺線維症に対するチロシンキナーゼ阻害薬
    A Tyrosine Kinase Inhibitor in Idiopathic Pulmonary Fibrosis

    特発性肺線維症は,肺活量の急速な低下,障害,死亡を特徴とする.有効な治療法は存在しない.この研究では,主要エンドポイントは達成されなかったが,治療効果には重大な消化器毒性が伴うことがデータから示されている.

  • 喘息患者に対するレブリキズマブの有効性
    Efficacy of Lebrikizumab in Patients with Asthma

    この試験では,吸入グルココルチコイド療法にもかかわらず喘息のコントロールが不良な患者に,抗 IL-13 モノクローナル抗体のレブリキズマブが投与された.レブリキズマブに関連して全体的に FEV1 は改善したが,IL-13 陽性例ではより大きな改善が認められた.

  • 血液透析と透析間隔によるリスク
    Hemodialysis and Interdialytic Risks

    週 3 回の血液透析を受けている患者では,透析間隔は 1 日が 2 回,2 日が 1 回となる.この研究では,透析間隔が 2 日あくことで,死亡リスクと入院にいたる心血管イベントのリスクが高くなることが示されている.

  • ロタウイルスワクチンと下痢に対する医療
    Rotavirus Vaccine and Health Care for Diarrhea

    米国の乳児に対するロタウイルスワクチンの定期接種が 2006 年に開始された.CDC の研究者らは,2007~09 年の 5 歳未満児における下痢に関連した入院率,外来受診率,救急部受診率は,2001~06 年に比べて低下したことを見出した.ワクチンを接種した児のほうが得られる利益は大きかった.

CURRENT CONCEPTS

  • 肝細胞癌
    Hepatocellular Carcinoma

    世界で毎年 50 万人以上が肝細胞癌と診断され,米国では癌関連死因の中でも C 型肝炎ウイルスに関連する肝細胞癌がもっとも急速に増加している.この総説では,予防,サーベイランス,診断,治療における最近の進歩をまとめている.

SOUNDING BOARD

  • ヒトを対象とする研究にかかる規制を改革する
    Reforming Regulations for Human-Subject Research

    ヒトを対象とする研究を規制する,コモンルール(Common Rule)として知られる連邦政府の政策は,1991 年に公布されて以来修正されてこなかった.行政管理予算局が召集したワーキンググループが,コモンルールを改正する提案を起草し,パブリック・コメントで民間の意見を求める.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 乳癌検診
    Breast-Cancer Screening

    この論文では,乳癌検診に関する最新の推奨とその裏付けとなるエビデンスを,40 代の女性のマンモグラフィ検診に関する議論も含めて概説する.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 腎結核
    Renal Tuberculosis

    腎結核

    70 歳の男性が右小脳梗塞のため入院した.ルーチンの前後方向の胸部単純 X 線撮影で,予期せぬ左上肺野の空洞性病変と左腹部の大きな石灰化が認められた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 妊娠時の問題
    A Problem in Gestation

    妊娠時の問題

    39 歳の女性が,2 日前に始まった腰部痛で,妊娠 32 週に主治医の産科医を受診した.疼痛は突然発症し,持続していた.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 成人に対する小手術における意識下鎮静法
    Conscious Sedation for Minor Procedures in Adults

    意識下鎮静法は,患者に不快感や疼痛をもたらすあらゆる手術に対し考慮できる.このビデオでは,成人に対する小手術時に使用する静脈内意識下鎮静法の装置と手技を示す.