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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
August 25, 2011
Vol. 365 No. 8
ORIGINAL ARTICLES
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慢性閉塞性肺疾患の増悪予防に用いるアジスロマイシン
Azithromycin for Prevention of COPD Exacerbations慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪はさまざまな病態をもたらす.中等症の COPD 患者を対象としたこの無作為化対照試験では,1 年間のアジスロマイシンの連日投与が増悪の減少と関連していた.
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急性冠症候群発症後のアピキサバン
Apixaban after Acute Coronary Syndrome無作為化試験で,急性冠症候群患者を,標準治療に加えてアピキサバンを投与する群とプラセボを投与する群に割り付けた.アピキサバン群では,TIMI に基づく重大な出血の発生率が上昇したが,虚血性イベントの再発の有意な減少はみられなかった.
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胃腸炎の集団発生における大腸菌株
E. coli Strain in Gastroenteritis Outbreakドイツで出血性下痢と溶血性尿毒症症候群(HUS)の集団発生を引き起こした大腸菌分離株のゲノムの塩基配列が決定された.このゲノムは,下痢を引き起こすが HUS は引き起こさないことが知られる他の腸管凝集性大腸菌 O104:H4 のゲノムとは異なっていた.
BRIEF REPORT
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ドイツにおける大腸菌のゲノム配列決定
Genome Sequence of E. coli in Germany著者らは,出血性下痢を呈するドイツ人女児から採取した大腸菌分離株のゲノム配列を決定し,そのデータを他の研究者らとオンラインで共有したことで,迅速なゲノムの再構築が容易になった.
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改変自家 T 細胞に対する腫瘍反応
Tumor Response to Modified Autologous T Cells遺伝子操作により,2 つのシグナル分子に結合する B 細胞(CD19)を認識できる抗原受容体を発現させた T 細胞を,難治性の慢性リンパ性白血病患者に投与した.腫瘍崩壊症候群の発現が遅延し,寛解が得られた.
CLINICAL THERAPEUTICS
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免疫性血小板減少症に対するトロンボポエチン受容体作用薬
Thrombopoietin-Receptor Agonists for ITP免疫性血小板減少症でトロンボポエチン受容体作用薬による治療を受けていた若年女性が,長期治療に関する助言を求めて受診した.この治療薬分類に属するロミプロスチムとエルトロンボパグは,血小板数を増加させるのに有効である.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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腎臓に複雑嚢胞を有する男児
A Boy with a Complex Cyst in the Kidney結節性硬化症の 7 歳の男児が,一連の画像検査で左腎に進行する複雑嚢胞が認められ受診した.診断手技が行われた.
ORIGINAL ARTICLE ANIMATION
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胃腸炎の集団発生における大腸菌株
E. coli Strain in Gastroenteritis Outbreakドイツで出血性下痢と溶血性尿毒症症候群の集団発生を引き起こした大腸菌分離株のゲノムが,他の腸管凝集性大腸菌分離株と比較して示されている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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腸管嚢腫様気腫
Pneumatosis Cystoides Intestinalis無症状の 67 歳の女性に対するスクリーニング大腸内視鏡検査で,上行結腸壁に複数の半透明ポリープ状病変が認められた.その後の CT 検査で,腸管嚢腫様気腫と呼ばれる,含気嚢胞の蜂巣状の集合が認められた.
CLINICAL DECISIONS INTERACTIVE MAP
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膀胱尿管逆流を有する 6 歳女児の治療 ― 投票結果
Treatment of a 6-Year-Old Girl with Vesicoureteral Reflux ― Polling Results7 月後半に紹介した持続性の両側性膀胱尿管逆流を有する 6 歳の女児の症例について,経過観察,抗菌薬の予防投与,手術を支持した読者の投票結果を,国別にご覧いただけます.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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妊娠時の問題
A Problem in Gestation39 歳の女性が,2 日前に始まった腰部痛で,妊娠 32 週に主治医の産科医を受診した.疼痛は突然発症し,持続していた.