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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

April 26, 2012
Vol. 366 No. 17

ORIGINAL ARTICLE

  • 2 型糖尿病に対する内科的治療と肥満手術との比較
    Medical Therapy vs. Bariatric Surgery in Type 2 Diabetes

    2 型糖尿病を有する肥満患者を対象としたこの無作為化対照試験では,内科的治療と肥満手術を併用した群のほうが,内科的治療を単独で行った群よりも 12 ヵ月後の血糖コントロールが有意に優れていた.

  • 糖尿病に対する肥満手術と内科的治療との比較
    Bariatric Surgery vs. Medical Therapy in Diabetes

    2 型糖尿病を有する重度肥満患者を対象としたこの試験では,ルーワイ胃バイパス術群と胆膵路転換術群のほうが,従来の内科的治療を行った群よりも 2 年後に評価した血糖コントロールが優れていた.

  • 家族性下痢の遺伝的原因
    Genetic Cause of Familial Diarrhea

    耐熱性エンテロトキシンは,腸細胞のグアニル酸シクラーゼ C(GC-C)を活性化させ,腸管腔内に水分を分泌させることによって下痢を引き起こす.この研究では,GC-C に影響を及ぼす活性化変異も,この作用をもたらすことが示されている.

  • 虫垂炎の疑いに対する低線量 CT
    Low-Dose CT in Suspected Appendicitis

    虫垂炎が疑われる若年成人を対象としたこの無作為化試験では,低線量腹部コンピュータ断層撮影(CT)は標準線量腹部 CT に対して非劣性であり,陰性虫垂切除率と虫垂穿孔率は 2 群で同程度であった.

SPECIAL ARTICLE

  • プレミアプログラムが患者転帰に及ぼす長期的影響
    Long-Term Effect of Premier Program on Outcomes

    この研究では,メディケアのプレミア病院品質インセンティブデモンストレーションプロジェクトは,急性心筋梗塞,うっ血性心不全,肺炎で入院した患者の 30 日死亡率に影響を及ぼさないことが示された.これは,pay for performance により転帰が改善することを期待していた人々にとって,目の覚めるような結果となった.

CLINICAL THERAPEUTICS

  • 1 型糖尿病に対するインスリンポンプ療法
    Insulin-Pump Therapy for Type 1 Diabetes Mellitus

    1 型糖尿病の 39 歳の男性が,血糖コントロール不良と重度の低血糖エピソードにより,インスリンポンプ療法を検討するために紹介された.インスリンポンプ療法は,血糖コントロールの改善が可能であるが,患者に自発性と意欲が求められる.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 感覚異常,黄疸,貧血を呈する男性
    A Man with Paresthesias, Jaundice, and Anemia

    62 歳の男性が,感覚異常,体重減少,黄疸,貧血のために入院した.診断検査の結果が得られた.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 気腹症
    Pneumoperitoneum

    気腹症

    69 歳の女性が,この 3 日間に腹部膨満と腹痛が徐々に悪化して,救急部を受診した.女性は,多形性膠芽腫に伴う脳浮腫のためにデキサメタゾンを服用していた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 「暗闇の中の口笛」
    Whistling in the Dark

    38 歳の女性に,出産後まもなく,息切れ,発熱,黄色痰を伴う咳嗽が認められた.女性の症状は最初,抗菌薬で消退したが,すぐに乾性咳嗽,喘鳴,息切れを発症した.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医療の質に対する支払い
    Pay for Performance

    Jan Blustein 博士が,pay for performance の取組みが病院にもたらす効果について論じる.

200TH ANNIVERSARY TIMELINE

  • 小児の健康の進化,1812~2012 年
    The Evolution of Child Health, 1812-2012

    小児の健康の進化,1812~2012 年

    この双方向の年表では,1812 年から現在にいたるまでの小児の健康の進化を検証している.小児が特別な集団であるという認識,救済策としての公衆衛生の出現,ワクチンの開発,グローバル化の時代などがみられる.