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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 6, 2014
Vol. 371 No. 19
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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血管炎の維持療法としてのリツキシマブまたはアザチオプリン
Maintenance Rituximab or Azathioprine in Vasculitidesこの無作為化試験では,初回導入療法後に完全寛解が得られた血管炎患者を対象として,リツキシマブの周期的投与またはアザチオプリンの連日投与を行った.リツキシマブにより,アザチオプリンと比較して多くの患者で寛解が維持された.
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関節リウマチにおける寛解とエタネルセプト
Remission and Etanercept in Rheumatoid Arthritis52 週間のメトトレキサート+エタネルセプト 50 mg 週 1 回投与が有効であった早期関節リウマチ患者を対象とした無作為化試験において,エタネルセプトを減量してメトトレキサート+エタネルセプト 25 mg を継続した場合,メトトレキサート単独またはプラセボと比較して有効であった.
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肺癌スクリーニングの費用対効果
Cost-Effectiveness of Lung-Cancer Screening肺癌のリスクがある人のスクリーニングによって,肺癌死亡率は 20%低下する可能性がある.費用対効果の推定値には仮定に応じて大きなばらつきがあるものの,この解析では,費用は質調整生存年あたり 100,000 ドルを下回ることが示唆されている.
SPECIAL ARTICLE
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引継ぎの改善に伴う医療過誤発生率の変化
Changes in Medical Errors with Handoff Improvement著者らは,入院患者の引継ぎの質を改善するための介入を開発した.この介入は,医療過誤および予防可能な有害事象の減少と関連した.引継ぎ時間,患者との接触時間,コンピュータ使用時間に変化はみられなかった.
REVIEW ARTICLE
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酸塩基平衡異常と電解質異常の統合
Integration of Acid–Base and Electrolyte Disordersこの総説は,酸塩基平衡異常に対するアプローチについて述べており,従来の重炭酸イオン中心のアプローチと,物理化学的,すなわち強イオンアプローチから得た洞察と実例を統合している.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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悪寒を伴う発熱
A Chilly Fever30 歳の大学院生の男性が,悪寒戦慄および重度の頭痛を伴う発熱で受診した.受診の 1 週間前に連日の発熱が認められ,体温は 39.4℃に達したが,それまでの健康状態は良好であった.
PERSPECTIVE
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抗菌薬耐性
Antibiotic Resistance多くの病原菌が抗菌薬に対する耐性獲得能を有するが,われわれはそれに追いつけずにいる.最近,抗菌薬が医療において有効な役割をもつことを保証するための主要課題 10 個のうち,4 個について進歩が認められたが,さらに困難な課題が残されている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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マルファン症候群における水晶体脱臼
Ectopia Lentis in Marfan's Syndromeマルファン症候群を有する 27 歳の女性が,両眼の視力低下と眩輝を訴えて受診した.各眼で,水晶体の側頭部上外側への亜脱臼が認められた.詳細な検査により,小帯の数が少なく,それらの間隔が拡大していることが明らかになった.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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低線量 CT による肺癌スクリーニング
Lung-Cancer Screening with Low-Dose CT大規模無作為化試験において,低線量 CT スクリーニングにより,長期喫煙者における肺癌死亡のリスクが 20%低下することが示された.最近のガイドラインは,スクリーニングを考慮することを支持しながらも,偽陽性となる可能性と関連リスクについて注意を促している.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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抗菌薬耐性とたたかう
Combating Antibiotic ResistanceOtto Cars が,増え続ける抗菌薬耐性の問題と,それに取り組むにあたっての課題について論じている.
AUDIO WEBCAST
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エボラ集団発生
Ebola Outbreak実地経験を有する国際的専門家が,エボラのウイルス学, 疫学, 臨床ケアについて最新情報を共有する.