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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

November 16, 2017
Vol. 377 No. 20

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • III 期肺癌に対するデュルバルマブ
    Durvalumab in Stage III Lung Cancer

    局所進行切除不能肺癌の患者は,化学療法と放射線療法の同時併用後に再発することが多い.無作為化試験で抗 PD-L1 抗体デュルバルマブの 2 週ごと投与を 12 ヵ月間追加したところ,無再発生存率が 47%上昇した.

  • 進行した常染色体優性多発性囊胞腎に対するトルバプタン
    Tolvaptan in Later-Stage ADPKD

    進行した常染色体優性多発性囊胞腎患者を対象とした試験で,V2 受容体拮抗薬トルバプタンにより,プラセボと比較して 1 年間の推定 GFR の低下速度が抑制された.これにより末期腎不全への進行速度が抑制される可能性がある.

  • 競技スポーツ中の突然の心停止
    Sudden Cardiac Arrest during Competitive Sports

    競技スポーツ中に発生した心停止を同定するため,大規模データベースの調査が行われた.そのような心停止は,1,850 万人年の観察期間中に 16 件発生した.スクリーニングによって同定しえた可能性があると考えられたのはわずか 3 件であった.

  • 再発性膠芽腫に対するロムスチンとベバシズマブの併用
    Lomustine plus Bevacizumab in Recurrent Glioblastoma

    再発性膠芽腫患者において,ロムスチンにベバシズマブを追加することで,全生存期間は延長しなかったが,無増悪生存期間にはわずかな延長が認められた.

REVIEW ARTICLE

  • 心不全に対する利尿薬治療
    Diuretic Treatment in Heart Failure

    この総説では,利尿薬治療の最新の薬理学的原則について考察し,最新の研究データを統合し,心不全患者に対する利尿薬投与への,エビデンスに基づくアプローチを提案している.

SOUNDING BOARD

  • 臨床試験のデータ共有
    Data Sharing from Clinical Trials

    ウェルカムトラスト,英国医学研究評議会,キャンサーリサーチ UK,ビル&メリンダ・ゲイツ財団の代表者らが,臨床試験データの共有は,透明性,適正実施,結果の迅速な伝達の理由から,重要であると論じている.

PERSPECTIVE

  • 生殖細胞系列遺伝子編集の倫理的な試験をデザインする
    Designing Ethical Trials of Germline Gene Editing

    遺伝子編集技術が急速に進歩するなかで,その技術が研究に投げかける倫理的問題を検討することは重要である.そのような問題には,試験参加者だけでなくその子孫までを長期にわたり追跡・モニタリングする,世代間モニタリングに関連するものなどがある.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 肝鎌状靱帯徴候
    Falciform Ligament Sign

    肝鎌状靱帯徴候

    87 歳の女性が腹部膨満,心窩部痛,水様性下痢を訴えて救急受診した.腹部の画像検査にて,気腹に伴う肝鎌状靱帯徴候が認められた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 下肢痛のまれな原因
    An Unusual Cause of Leg Pain

    下肢痛のまれな原因

    この双方向性の特集記事では,両下肢痛でプライマリケア医を受診した 67 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • 肺癌における生存を改善する
    Improving Survival in Lung Cancer

    肺癌における生存を改善する

    III 期局所進行切除不能非小細胞肺癌患者の大多数では,化学療法と同時放射線療法を行っても病勢が進行する.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 遺伝子編集の次の段階
    Next Steps in Gene Editing

    ヒト生殖細胞系の修復における近年の進歩と,その臨床応用に向けた動きについて George Church が論じている.